夏休みが始まり１週間が経ちましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。連日、猛暑が続いておりますので、感染症予防とともに熱中症にも十分注意しながら、健康で安全な夏休みをお過ごしください。

修学旅行出発まで１か月を切った最中、２日目に宿泊を予定しておりました民泊先より、感染症の状況を踏まえ受け入れを中止したいという連絡がありました。そのため、本日配付いたしました下記プリントのとおり、日程や宿泊先、実施内容を変更して実施してまいりたいと存じます。３年生の皆さんならびに保護者の皆様には、急な変更となり大変ご心配とご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申しあげますとともに、何卒ご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申しあげます。

　　　　　　　　　修学旅行の日程変更等について

　本日、１学期が終了しますが、今学期は、新型コロナウイルス感染症の拡大により、例年にない異例の学期となりました。振り返ってみますと、「臨時休業」、「分散登校」、「中止・延期」、「自粛」などの言葉に表されるように、制約や我慢を強いられた１学期であったかと思います。
　こんな中でしたが、皆さんは我慢を続け本当によく頑張ってくれたと思っています。ありがとうございました。
　この臨時休業の間、学校に登校する、授業を受ける、友達と話をする、部活動に取り組むなどのこれまで当たり前にできていたことができなくなりました。従って、皆さんには、今まで以上にこれらのことを大切にしてほしいと思います。
　新型コロナウイルスの感染拡大は、依然予断を許さない状況です。引き続き「手洗い・マスク着用・ソーシャルディスタンス」などの「新しい生活様式」を心がけてください。
　さて、明日から夏休みです。２週間余りの短い夏休みとなりますが、夏休みは２学期に向けての準備期間と考えてください。従って、懇談で担任の先生方からお話された内容や昨日の学年集会でお話された内容を踏まえて、規則正しい生活を送るとともに次の三つのことに留意して、充実した夏休みとしてください。
　一つ目は、感染症対策や熱中症には十分気をつけて、体調管理に努めて
　　　　　　ください。
　二つ目は、家庭学習にしっかりと取り組んでください。特に３年生の皆
　　　　　　さんは、進路に向けて１・２年の復習を行い、２学期からの
　　　　　　実力テストに備えてください。
　三つ目は、「命を大切にする」ということを常に意識してください。具
　　　　　　体的には、深夜徘徊や無断外泊を絶対にしない、自転車を安
　　　　　　全に利用する、川や海での遊びには十分注意する、携帯やス
　　　　　　マホを正しく利用するなど、安全に過ごしてください。
　以上、健康で安全な夏休みを過ごし、皆さん全員が元気に２学期のスタートが切れることを願って、終業式の式辞といたします。

本日、終業式を明日に控え、全学年で学年集会を行い、担当教員から夏休み中の学習や生活の話、また保健委員の生徒たちが健康面について発表を行いました。保健委員の皆さん、ありがとうございました。生徒の皆さんには、本日のお話や発表の内容を受け止め、健康で安全な夏休みを過ごしてほしいと思います。

　今日８月６日は、広島に原爆が投下された日です。この広島・長崎に原爆が投下された第二次世界大戦では、３００万人を超える人たちが亡くなられました。戦争は「世界最大の人権侵害である」と言われています。戦争ほど命が軽く捉えられることはありませんし、この亡くなられた方々の尊い命と引き換えに、今の日本の平和があると私は思っています。
　自らも被爆された詩人の峠三吉さんの詩碑が広島の平和記念公園にあります。この詩碑に刻まれた言葉は、峠さんが書かれた「原爆詩集」という詩集の一番初めのページに書かれた言葉です。その言葉を紹介します。

　　ちちをかえせ　ははをかえせ
　　としよりをかえせ
　　こどもをかえせ

　　わたしをかえせ　わたしにつながる
　　にんげんをかえせ

　　にんげんの　にんげんのよのあるかぎり
　　くずれぬへいわを
　　へいわをかえせ

　私たちは、普通の生活ができていることに本当に感謝し、二度と戦争を起こしてはなりません。３年生の皆さんは、９月の修学旅行で広島に行きます。平和の有り難さや命の尊さを学ぶとともに、私たちにできることは何かをしっかりと考えてほしいと思います。
　この詩の最後の『へいわをかえせ』という言葉は、大変重い言葉です。私たちは、この詩の言葉とともに、平和の大切さをしっかりと考えていかなければならないと思います。また、相手を思いやり友達を大切にすることが、平和な世界づくりへと繋がると思います。自分の命も他人の命も大切にできる人になってほしい、そう願い、今日の話を終わります。