『いたずらのすきなけんちくか』安藤忠雄 原作(小学館)
りょうたとりさは、こどもの本がたくさんある「ほんのもり」で、黒ずくめのおじさんに出会います。
「おじさんはだれ?」
「ぼくはけんちくか」
黒ずくめのおじさんは、「ほんのもり」をデザインした人だったのです。おじさんは言います。
「べんりじゃないもの。いっけんむだにおもえるもの。すぐにはこたえがわからないもの。そういうものがじつはいちばんおもしろい。」
「ほんのもり」には高い本だなや、細いろうかの先のがらんどうの部屋や、こどもにしか入れないすきまスペースなどがあります。
「じぶんのはっそうしだいでどんなふうにでもすごせる。きみはなにをする?」
こんな楽しい建物で子どもたちはどんな風に過ごすのでしょう?いつもは読まない本を手に取るかもしれないし、大きな階段に寝そべって昼寝をしてしまうかもしれません。
大阪出身の建築家、安藤忠雄さんが設計した「こどもの本 中之島は今年7月5日にオープンしました。入館は当面の間事前予約が必要です。くわしくは、ホームページをご覧ください。