校長室より 5月11日(月)
みなさん、おはようございます。校長の銭本です。
今週は、登校日があります。元気なみなさんに会えることを楽しみにしています。 今朝も4時半頃から小鳥たちが一斉に鳴き始め、その鳴き声で目が覚めました。5時過ぎにはそれも収まるのですが、小鳥のさえずりで目が覚めるというより小鳥の喧噪(けんそう)で叩き起こされる感じです。田舎暮らしのつらさです。 前回は私を教育学に誘(いざな)ってくださった石井教授のお話をしましたが、素晴らしい先生との出会いは直接お会いしなくても本を通してでもできます。 まだ、30代の頃、道徳教育について研究していたことがありました。みなさんは「道徳って何?」と問われれば、どう答えますか。研究を始めるに当たってこの問いからつまずきました。辞書には「道徳とは無意識のうちに世の中に存在するものと認識している正邪(せいじゃ)(正しいことやよこしまなこと)・善悪の軌範。個人の価値観に依存するが、多くの場合は個々人の道徳観に共通性や一致が見られる。社会性とも関わる。」と解説してありました。この解説を読んでみなさんは道徳について理解できますか。納得しがたいでしょ。もっと小学生が理解できるような説明はできないものかと悩みました。そんなとき出会ったのが森毅先生です。 「このごろ道徳のあり方が話題になることが多いが、道徳というのは人間の生き方のおしゃれのことだと、ぼくは思っている。だから道徳は、社会に向かってより、なにより自分自身に向かって存在する。」と「21世紀の歩き方」という本の中で書いておられました。なんて素晴らしい、そして道徳の本質を極めた説明かと感動しました。「人間の生き方のおしゃれ」のための教育が道徳教育。ここから研究をスタートさせることができました。 私の研究活動にスイッチを入れてくださった森先生は京都大学の数学の教授なのですが、変人エピソードを数多くもっている先生でもあります。「京大変人講座」という本から紹介します。 まず授業を教室ではやらず、大学の構内に植わっている樹の下で講義をしていた(一説には人数が多すぎて教室に入りきらなかったという説もある)。次の週は、また違う樹の下で講義をした。次週はどこの樹の下でやるのか、学生たちには何も知らされず、みんなは講義が行われる樹を探して学内を右往左往したそうだ。気がつくと、ものすごい数の学生が、森先生の講義をする樹のまわりに集まっていたらしい。その姿はまるで、大勢の弟子たちに囲まれて菩提樹の下で話すブッダのようだった・・・と伝えられています。 「軽やかに生きる」ための金言も多くあります。 ○かしこい人に教わることはあほでもできる。あほから教わるのがほんとうのかしこだ。・・・・・・かしこいというのは頭が器用なのですね。物覚えがよかったり、物わかりがよかったりする。ただその分だけ物わかりが浅くなるんです。ものをわかるにもじっくりとわかったほうが、わかりかたにコクがあるんです。・・・どんくさいわりに好きで仕方がないから続けていたところ、なんとなく味のある大アーチストになったという人もいるじゃないですか。だから人間というのは化けるし、わからない。 ○ ぼくは他人よりすぐれた才能があるとすれば、それはいやなことでも楽しんでしまう能力だろう。・・・・正しさは伝染しないけれど、楽しさは伝染する。・・・よく「楽しい学校をつくろう」ってスローガンがあるが、「いやな学校でも楽しんでしまおう」のほうがよい。・・・・自分をすべて他人に評価してもらいたがるのにぼくは反対で、まだ他人に評価されない自分があると思わねば自分がなくなる。実力以上に評価されるよりは、評価以上の実力を隠し持っているほうがよい。・・・・子どもの頃、自分の親が思いどおりにならぬことを経験するのは普通。自分の子が親の思いどおりに行かぬのは当然である。・・・とにかくこれからの時代、今までに決めておいたことと違うことが出てくる可能性が高い。それを楽しむことにするか、いやだと避けるか。・・・・ちょっと身を引いて、ぼくの物語を楽しむ材料に いやなことで味をつけよう。 そろそろ学校から送られてきた学習課題に四苦八苦しているみなさんには、森先生が生きておられればこんなメッセージを送られるのではないかな。 ○ (難しい問題にぶつかったとき)ぼちぼちでええやん。そのほうがうまくいく。 ○ (問題を全部解けなくて困ったとき)まあ、こんなもんとちゃう。 気持ちを楽にして、森先生のように「いやなことでも楽しんで」課題に取り組んでください。 2〜6年生の保護者の皆様へ1年生の登校日についてひまわりがっきゅうのみなさんへ(5月8日)「ひまわりのうた」のかしを よんでみましたか? かしのなかにあるように、きょういちにちが たのしく、しあわせに すごせるといいですね。 こんかいは、ひらがなの「さ」ぎょうと 「た」ぎょうを れんしゅうしてみましょう。 もじをかくときは、しせいにもきをつけましょうね。 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e... 「ひまわりたいそう」がじょうずにできるように たいそうのせつめいをします。 1にち3かいするのが おすすめです。 しっかり からだをうごかして、げんきにすごしてくださいね。 4年生のみなさんへ(5月8日)4年生のみなさん、元気ですか。体調は、変わりないですか? 上の写真は、中部地方の有名な観光地です。行ったことのある場所はありますか? 【今日の学習】 (1)5月1日の課題の答え合わせ (2)まちがいの解きなおし (3)今日の課題 今日の課題は、算数「わり算」と、社会「中部地方」です。算数は、新しい単元ですね。わり算のしくみを説明できるようにがんばってね。 では、教科書とノートと地図帳の用意をして、始めてみましょう。 http://swa.city-osaka.ed.jp/swas/index.php?id=e... こまった時は、先生は学校にいますので、聞いてくださいね。 来週は、登校日があります。 先生たちは、初めてみなさんと会えることを楽しみにしています。 4年生担任 村木先生、有馬先生、佐野先生より |
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