6年生の学習一理科学習したことを分かりやすく、見やすく、端的に工夫してまとめることができました。 3年生の学習一外国語活動間違いをおそれず、積極的に発表することができました。 5年生の学習一算数計算するときに気をつけることを、分かりやすくみんなの前で説明することができました。 1年生、2年生お手数ではありますが、懇談が終了した際に、お家へ持って帰っていただきますよう、よろしくお願いいたします。 全校朝会【校長先生のお話「海に落とした財布」】 今日は、南アフリカ共和国という国に伝わる昔話をします。「海に落とした財布」というお話です。 昔々、ある国に、とても貧乏で困っているヌーイという男の人がいました。ヌーイが知り合いのところに、お金を借りに行っても、「ふん。人に貸す金などないよ」と、冷たい返事ばかりです。「ああ、どうしたら、いいんだろう」この時、ヌーイは、子どもの頃から仲の良かった一人の友だちの事を思い出しました。「そうだ。あの友だちの所へ行けば、きっと助けてくれるにちがいない」ヌーイは出かけていって、頼みました。「ねえ、きみ、すまないが、お金を貸してくれないか?」「ああ、いいとも」、友だちは、すぐにお金を貸してくれました。 「ありがたい.、助かるよ」でもヌーイは、心の中でこんな事を考えていたのです。「借りたお金を持って船に乗り、外国へ逃げてしまおう。そうすれば、返さなくてもいいからな」そして、船に乗ろうと港へやってきました。ところが船に乗り込む途中、ポッチャーン!と、海の中に財布を落としてしまったのです。そしてその財布は、ちょうどそこへやって来た大きな魚がエサと間違えて、パクリと飲み込んでしまいました。 次の朝、近くの海で、お金を貸してくれた友だちの召使いが魚を取っていました。そして魚取りのアミを投げると、偶然にも、ヌーイの財布を飲み込んだ魚がかかったのです。召使いは、魚と財布を主人に見せました。 「これは大変だ。ヌーイが財布を落としたんだ」 それから少しして、ヌーイがまたお金を借りにやって来ました。「お願いだ。もう一度、お金を貸してくれないか。2回分きっと返すから」「うん、いいよ」友だちは、またお金を貸してくれました。この時ヌーイは、心の中で思ったのです。(神さま。どうか、このやさしい友だちのお金を二度と落としたりしませんように。そしていつか、きっとお金を返せる時が来ますように。その時、正直にこのことを言います。どうかわたしの商売を成功させて下さい。) それから、何年かたちました。ヌーイは一生懸命仕事して、とてもお金がもうかったのです。 ヌーイは友だちの所へ行って、お金を返しました。「本当にありがとう。あの時、きみがお金を貸してくれなかったら、今のぼくはなかったよ。実は、ぼくは最初、きみにお金を借りた時、とても悪い事を考えていたんだ。このお金を持って、外国へ逃げ出してしまおうとね。ところが、港でお金を落としてしまったんだ。だが、きみはまた貸してくれた。その時、ぼくは神さまに祈ったんだ。どうか、親切な友だちの貸してくれたこのお金を、きっと返せますようにと。そして、きみの貸してくれたお金を元手に一生懸命仕事して、どんどんお金が増えていった。だからこうして、やっと君に返しに来ることが出来たんだ。正直に言えなくて悪かった。」 それを聞いて、友だちは言いました。「実はぼくも、きみに言う事がある。きみが海に落とした財布は、ぼくは預かっているんだ。黙っていた。だからその分は、返してもらわなくていいんだよ。それにしても、きみの商売が成功して、本当によかった。君の正直な気持ちのおかげだ。」 そして二人は、いつまでも仲良く助け合ったそうです。 さあ、みなさん、今のお話を聞いてどうでしたか。 やはり、「正直に生きる」ことは何よりも大切ですね。 みなさんはどうですか? 失敗してしまったこと、それを言わずに逃げてしまったりしたことはありませんか? 正直に生きること、これは人間として生きていく上で、最も大切です。 校長先生はみなさんに正直な気持ちをずっと大事にしてもらいたいと思っています。 |