SCIENCE10月号を発行しました。今月号では「The marvelous make-up of the Mammoth Steppe」というタイトルで、興味深い記事が掲載されています。3年生は恐竜博物館を見学してきたところですね。恐竜とマンモスの生きていた時代は・・・。他にも、2年生の「お気に入りの元素調べ」の様子が紹介されています。
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「The marvelous make-up of the Mammoth Steppe」
「マンモスステップ(独特な植生群落と野生動物群集の中でマンモスが生息していた環境)は、現代のどの生態系とも異なるユニークな生態系だった。今回発表された研究は、…
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広範な環境DNA解析に基づいており、過去5万年間にマンモスステップに生じた変化を説明するために役立ち、象徴的なマンモスの絶滅を含む大型動物相の消滅の時期と原因を解明する手掛かりになる。今回の研究では、これまで考えられていたよりも後の時代まで生き延びた動物種が複数存在したことも明らかになった。シベリア本土でのマンモス(3900年前)、ケブカサイ(9800年前)、バイソン(6400年前)の存在を示す証拠がある。この知見は、人類が数万年間にわたってこれらの大型動物種と共存していたことと、人類の狩猟活動が大型動物種の絶滅の重要な要因ではなかったことを示唆している。絶滅が起こったのは、気候の温暖化と湿潤化が進んで、最後まで残ったステップ–ツンドラの植生が消滅して、泥炭地になった時だった。(Nature,21 Oct.2021)