自由研究風鈴 暑い日が続いています。エアコンや扇風機で涼む現代ですが、江戸の庶民は生活の知恵と心意気で、暑さを乗り切りました。 「打ち水」、夜空の「花火」、そしてわずかな風に「チリン、チリン」と鳴る音を楽しむ「風鈴」も、粋な納涼の一つです。 もともと風鈴は音で邪気を払うものです、今、改めて『魔よけ』という意味が見直されているようです。 涼しげな音色で、息苦しい時代の風が変わりますように。透き通る響きから、そんな願いを感じます。 吊りしのぶとは? 竹やシュロの皮などを芯としたものにシダ科の植物しのぶを這わせたしのぶ玉を軒先などに吊るしたものをさします。 岩手県の名産品、南部鉄器でできた風鈴は「チーン」と音が長く響きますが、ガラスだと「コン」と短めです。 自由研究
カブトムシの恩人 ボクトウガ
樹液に集まるカブトムシやクワガタムシを探すのは、この季節の楽しみの一つです。でも、考えてみたら、木から樹液が出るって不思議だとは思いませんか?どうして樹液が出るのでしょうか。 少し前にこの謎が解き明かされました。じつは、ボクトウガという幼虫が、木の皮の下に入りこんで、木を食べて穴をあけ、その穴から樹液が出るのです。しかも、ボクトウガは、それをわざとやっているらしいのです。 樹液が出ると、カブトムシなどのほかに、小さな甲虫やハエなどもたくさん集まっているのを見たことがある人も多いでしょう。じつは、ボクトウガの幼虫は、木にあけた穴から顔をだして、それらの小さな昆虫を食べているのです。そして樹液を出す穴をあけるのは、それらをおびき寄せるためだったのです。 さすがにカブトムシや大きなクワガタが食べられてしまうことはありませんが、ボクトウガの幼虫のおかげで樹液をなめることができるのです。カブトムシやクワガタムシからしたら、餌を用意してくれる恩人といえるかもしれません。 ボクトウガが多いのは特にクヌギの木で、木の皮のすきまから顔をだしている幼虫を見ることもできます。頭しか見えないことが多いですが、ときに赤っぽい体も見えることがあります。若い幼虫は木の皮の下を食べますが、そのときに丸い木屑でできたふんをするので、その木に幼虫がいることがわかります。成虫は光に集まり、胴体の太い大きなガです。 いざ大阪へ閉舍式昼食 |
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