5月10日は、
大阪市の小学校・中学校・高等学校全体で、
「いじめについて考える日」となっています。
10時40分からの児童朝会(放送朝会)。
今朝は、子どもたちに
こんな話をしました。
(前略)
みなさんは、「ぞうさん」という歌を知っていますか。
この歌の歌詞は、まど・みちおさんという人がつくりました。
ぞうさん
ぞうさん
おはなが ながいのね
そうよ
かあさんも ながいのよ
ぞうさん
ぞうさん
だあれが すきなの
あのね
かあさんが すきなのよ
この歌の「♪ お〜はなが ながいのね」の部分。
この歌詞には、
「ぞうの鼻は長すぎる、みんなと違って、変だ」という意味が
あるそうです。
ところが、ぞうの子どもは怒ったり、しょんぼりしたりしないで、
「そうだよ、世の中で一番大好きな母さんもお鼻が長いんだよ。
お鼻が長いっていいことなんだよ。幸せなことなんだよ」と
自信を持って答えました。
まどみちおさんは、童謡「ぞうさん」を通して、
違うことこそいいんだ、違うことをバカにしてはいけない、と
伝えているのです。
おはなが長くても短くても、背が高くても低くても、
運動が苦手でも得意でも構いません。
みんなが同じではなくて、一人一人違うことこそ素晴らしいのです。
友だちは違っていて当たり前。だから、自分も違っていて大丈夫。
人は誰でも、それぞれに違った「よさ」を必ず持っているのですから。
育和小学校のみなさんには、お互いに友だちの「ちがい」を認め合って、
友だちのよいところをもっと見つけられるようになってほしいなと
思います。
そして、一人一人が自分のよさを見つけて、
今よりもっと自分のことを好きになってほしいと願っています。
そうしていくことが、いじめのない楽しい学校生活に
つながっていくと、先生は信じています。