校訓 自主・協調・勤勉・努力

58期生入学式 式辞

先日挙行しました入学式での「校長式辞」を紹介します。


校長式辞

校庭の大きな桜が、満開を過ぎ、
ハナミズキの花が咲き始めた春一色の今日の良き日。
159名の新入生の皆さん。
茨田北中学校へのご入学、おめでとうございます。
皆さんの入学を、教職員一同、心から歓迎します。

今回も参列者の少ない入学式になってしまいましたが、
皆さんを温かく見守ってくれている在校生代表や先生方と、
共に素晴らしい学校、茨田北中学校を作りあげてください。

君たちは今日から、58年目を迎えた茨田北中学校の58期生です。
小学校では、君たち子どものことを「児童」と呼びますが、
中学校では「生徒」と言う名に変わります。
すなわちこの呼び名の変化は、皆さんが一歩大人に近づいたことを、
自覚してほしいという願いが込められています。

今、ここから皆さん一人一人の顔を眺めていますと、
どの人の目も清らかに澄んで、
「さあ、これからやるぞ」という強い意志が伝わってきます。
その目が物語っている皆さんの心の姿を「初心」と言います。

ことわざに「初心忘(わす)るべからず」という言葉があります。
どうか今の初心、前向きな気持ちを大切にして、
しっかりと中学校生活をスタートさせてください。

本日の入学にあたり、皆さんにメッセージを伝えます。
それは「この世の中で一番価値のあるものは何か?」ということです。

これは、世の中にたった一つしかないもの。
すなわち、今、私の前にいる、皆さん一人一人であり、
「人間の命」です。命の尊さ。これが一番価値のあるものなのです。

今から十数年前、親からいただいた大切な命。
自分の命を大事にすることはもちろんのこと、
人の命も大切にしなければなりません。

健康を維持すること。とても大事なことですね。
特に三年前から、日本が、世界が
新型コロナウイルスによって危険にさらされ続け、
亡くなってなってしまった方もたくさんいます。
もちろん、これまでに大きな病や交通事故、凶悪な犯罪、
そして地震や津波で亡くなった方もいます。
またウクライナではロシアの攻撃がいまだに続き、
尊い命が失われています。

何が起こるかわからない心配な世の中ですが、
私たちは日々感染を防ぐ対策を取り、ここまで命を落とさず、
まわりや家族のお陰で健康に過ごすことができています。
この基本的なことが、とても大切で素晴らしいことなんですね。

私たち人間は、幸せになるために生まれてきています。
誰にもその幸せを奪う権利はありません。
そして自らその命を断つことも必要ありません。
しかし、皆さんが生きていくうえで、悲しい思いをしたり、
心が傷つくことも起こってしまいます。

いじめによる「心の傷」。これはなかなか治りません。
だから、人をいじめることは、絶対にダメです。
いじめの起こらない学校。いじめを防ぐ学校。
そのためには、君たちの持っている力が必要です。

実は、君たちは、仲間の「心の傷」を治す薬を持っているんです。
それは皆さん一人一人の優しい言葉、温かい笑顔です。
皆さんのそばで心に傷を受けた人がいたら、
優しい言葉、温かい笑顔、親切な態度で、助けてあげてください。

そして、皆さんは、自分にしかできない何かを持って、
この世の中に生まれています。
中学校は、それを探すための場所です。
勉強をしたり、部活動で汗を流したり、
いろいろな行事で能力を発揮したり、
友だちをたくさん作って語りあったり、遊んだり。
これから始まる中学校生活で、自分にしかできないことは何かを、
探し出してほしいと思います。

最後になりましたが、保護者の皆様。
お子様のご入学、本当におめでとうございます。
お子様がこの世に誕生した喜びから、今日という日まで、
たくさん汗を流し、多くの喜びを感じ、また涙をこぼし、
本当に頑張ってこられたことと思います。

我々大人が子どもにしてあげられる教育というものは、
子どもたちの心の中に火を灯すこと、花を咲かすこと、
いっぱい良い種を蒔いてあげることだと思います。
5年先、10年先になるかはわかりませんが、
立派な花が咲くことを祈りたいと思います。

素晴らしい花を咲かせるためには、
「早寝、早起き、朝ごはん」「大きな声であいさつ」という
基本的な生活習慣をきっちりつけること。
そして、心の中に存在する
「わがまま」というトゲや、「自分勝手」という雑草が
生えないようにしてあげることが大切だと考えます。

家庭・学校・地域が協力して、子どもたちの心を深く耕し、
良い種を三年間でいっぱい巻いてあげましょう。
困ったことがあれば遠慮なく学校に相談してください。

それでは、新入生の皆さん。次の言葉を皆さんに贈ります。
「口は、人を励ます言葉や感謝の気持ちを言うために使おう。
耳は、人の言葉を最後まで聴いてあげるために使おう。
目は、人の良いところ見るために使おう。
手足は、人を助けるために使おう。
そして、心は人の痛みがわかるために使おう。」です。
 
今日の初心を大切にして、
三年後には素晴らしい運命と人生を手に入れてください。

以上、入学式の式辞といたします。


令和5年4月5日
大阪市立茨田北中学校 校長 上田  明

本日の部活動

校庭では吹奏楽部が、体育館では男子バレーボール部が、格技室では卓球部が練習しています。

皆さん、頑張ってください!
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4月8日(土) 春休み 最後の土日

おはようございます。

春休みもあと二日。

安田公園の薄紅色のハナミズキ、安田住吉大社の八重桜が、美しく咲いています。

二日間、事件や事故、災害に巻き込まれないよう、そして、新学期の準備をお願いします!
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入学式

校長先生のお話、担任の先生のご紹介、2年生の歓迎のことばがありました。

初めての学校生活、頑張ってくださいね!
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入学式

可愛い新入生の皆さんが入場してきました。

お洒落な姿です!
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