中学校 全校集会いたずらに一つかくした 弟のお菓子。 食べるもんかと思ってて、食べてしまった、一つのお菓子。 母さんが二つッて言ったら、どうしよう。 おいてみて とってみて またおいてみて、 それでも弟が来ないから、食べてしまった、二つめのお菓子。 にがいお菓子、かなしいお菓子。 「金子みすゞ 童謡全集」 数日前、8年生の道徳の時間の題材だった「オーストリアのマス川」という話に似た詩なので紹介します。 オーストリアのマス川という話、どんな話かというと、ある男性がオーストリアの川に釣りに行くんです。ニジマスなどをフライという釣り方で狙うんですが、グレーリングという魚も居て、これが釣れたようなんです。 日本でも捕獲にはさまざま制限があって、金海物のカニやホタテも小さいものは捕るていけないとか、捕っていい月日が決まっています。 このお話ではオーストリアでのグレーリングの捕ってもいい日の「前の日」だったのでリリースしなくてはいけないのです。この男性はしぶしぶ川へ返したそうです。 皆さんならどうですか、誰も見られていないたったひとりの川で、次の日なら全く問題のない釣り得た魚、どうしますか。 この話ではリリースした様子を監視員が見ていて、「ブラボー」と賛美するんです。素晴らしいとほめるんです。でもこの男性は、あと一日なのに。悔しいという気持ちと、罰せられなくてよかったという気持ちで複雑だったそうです。 さて、金子みすゞの「お菓子」をも一度読みます。 自分の分と弟の分が用意されたお菓子。弟はいない、もちろん家の人もいないんでしょう。この詩ではさっきの男性の話と違って、弟のお菓子を食べてしまうんです。きっと証拠隠滅も図って、お皿などはきちんと片づけることでしょう。けれど、お母さんにそんな話をされるかもしれない。つまりいつばれるかとハラハラしている。弟の目の前で食べたのではないのでなおの事 不安は募る。 そんなえも言えない気持ちをこの金子みすゞさんは「にがいお菓子、かなしいお菓子」という表現で表しているんですね。 自分だったらどうするでしょう。 ちなみに金子みすゞさんの作品で「みんなちがって みんないい」は有名かな。 令和6年2月19日 中学校全校集会 校長講話 小学校 全校朝会
今日は、雨模様ですが、暖かい日となりましたね。先週も暖かい日がありましたが、また寒い日もやってきます。健康には十分注意して過ごしてください。
さて、今日は、脳の仕組みのことを少しお話します。みなさん「シロクマ効果」って聞いたことはありますか。これはアメリカの心理学者が3つのグループにシロクマの画像を見せて、1つ目のグループには「シロクマのことを覚えておいてください。」、2つ目のグループには「シロクマのことを考えても考えなくてもいいです。」、3つ目のグループには「シロクマのことだけは絶対に考えないでください。」と言って、しばらくしてからシロクマのことを鮮明に覚えているか調査をしました。みなさんはどのグループが一番鮮明にシロクマのことを覚えていたと思いますか。答えは3つ目の「シロクマのことだけは絶対に考えないでください。」といったグループでした。これは、脳がシロクマを考えないようにコントロールしなければならなくなると、シロクマのことを考えていないかどうかを脳がチェックしなくてはいけなくなります。シロクマについてチェックするためには、常にシロクマのことを意識しなくてはいけなくなります。 考えないでおこうという意識が、逆に考えさせる状態を維持させてしまいます。家で宿題をしている時に、アニメやゲームのことが気になり考えないでおこうと思えば思うほど考えてしまいます。算数の問題を解いていて、解いた問題が合っているかどうか考えないでおこうと思って次の問題を解いているのに、そのことが頭から離れなかったりします。先生も減量やダイエットで、好きな揚げ物や菓子パンを食べてはいけないと思えば思うほど食べたくなってしまいます。これは脳の仕組みで仕方がないのですが、今のことに集中し、特に大事な場面では、「シロクマ効果」に足を引っ張られないようにしてください。 令和6年2月19日(月) 小学校 全校朝会 副校長講話 4年 理科の学習2年 音楽の学習きれいな声で歌うように気をつけています。 1年 算数の学習 |