秋の風景
朝夕はさすがに涼しくなりました。
本校の「学校運営」について説明会では学校の紹介と教育内容の説明をさせていただきますが、本校の学校運営について紹介させて頂きます。 昨年度の反省から、今年度は【学力の向上】に主眼をおいた学校運営を行っています。キーワードは2つです。 一つは「原点に戻る」です。昨年度の全国学力テストや学力経年調査を分析すると、基礎学力が定着していないことが分かります。子どもたちは授業は静かにしており積極的に学習していますが、基礎学力が定着できていません。復習と反復が必要です。昔から学習の基本は「読み・書き・計算」と言われています。ご家庭と連携して基礎学力の定着を図りたいと思います。 二つ目は「総合的読解力育成」です。全国学力テストの国語「読むこと・聞くこと」や算数「変化と対応」「データーの活用」という内容や領域が特に大阪市や全国に比べて低かったです。各学年で「総合的読解力」の育成のための取り組みを行っていく予定です。取り組みの様子はホームページに掲載していきますので、ご覧いただければありがたいです。配布文章の学校だよりに今年度の学校運営を掲載しておりますのでご確認ください。また下記の赤字「4月号」をクリックして頂いてもご覧いただけます。 4月号 マナーについて
学校の前の公園は、本校の児童がよく使っています。児童は学級によって当番制ですが、公園のごみを月曜日の集会の後拾っています。当然少なからず自分たちのだしたゴミもありますが、自分たちの使う公園だからきれいにしようという公衆衛生を学習しています。子どもたちは、放課後遊ぶ時にもエチケット・マナー・コミュニケーションなど様々な社会性を身につけていきます。我々大人は次の時代を担う子どもたちに、学習する環境を提供する義務を背負っていると思います。しっかりルールやマナーを学習できるようにしていくことだと思います。通学途中の道、公園など背の低い子どもたちにはゴミはよく見えています。捨てるところがない、邪魔…個人の勝手な理屈もあると思いますが、せめて自分の出すゴミだけはしっかり始末してほしいと思います。
さて明治時代の劇作家に岡本綺堂という人物がいます。彼が書いている話が新聞に連載されていたので紹介します。明治の中期に綺堂少年がイギリス人と歩いていた時、道幅が狭く商品などが道をふさいでいて、外国の人に対して「恥ずかしいな」と思っていたのですが、そのイギリス人は「気にすることはありません。街はいずれ美しくなり、東京は立派な大都市になるでしょう。でもそのときに、道を行く人々の顔は果たして今日のように楽しげでしょうか」と言いました。 つまり明治の日本は街並みはきれいとは言えないが、お互い同士がぶつからないように「肩引き」をしたり、雨のしずくが相手にかからないようにする「傘かしげ」をしたりすることで、思いやりのある、暖かい雰囲気の中で皆が楽しく暮らしていたわけです。反対に、このような相手に対する思いやりを皆が持っていなければ、どんなに街並みがきれいになったとしても人間関係はささくれ立ったぎくしゃくしたものになっていくでしょうと、イギリス人はこのことを言いたかったのだと思います。 マナーに気を配るということはこのことにつながるのです。通路に自転車を置き、通行の邪魔になっているのにそのまま放置したり、登下校の通学路を道いっぱいに置いて、道行く人の通行の妨げになっている人はいませんか。意図して他人の迷惑になるような行動をとっているわけではないと思います。また、自転車で来た方が得か損という判断をされていると思いますが、善か悪の基準で判断して頂きたいと思います。 社会生活を営んでいる私たちの暮らしは、ほんの少し思いやりや気配りを行うだけで随分気持ちのよい毎日が過ごせるのです。気持ちのよい対応をすれば、出会う人たちも気持ちよく一日を過ごすことができるのです。それほど難しいことではないと思います。「迷惑をかけない」という守りの姿勢ではなく「相手に気持ちの良い一日を送ってもらおう」という積極的な姿勢でマナーを遵守してほしいです。 公園の様子
ずいぶんごみは減りました。毎日管理作業員さんが拾ってくれています。毎週月曜日子どもたちが当番で拾っています。土日には地域の方が清掃しています。
残念ながら、毎朝缶ジュース、吸い殻、ペットの糞などはなくなりません。 「非行防止教室」5年生
西成警察と難波少年サポートセンターから来て頂きました。
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