校長あいさつ

 私は、「学校教育は、家庭と地域の協力があってこそ成り立つもの」だと考えています。山本五十六さんの「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」という言葉どおり、小学生の時期は具体的な指導をしてあげなければならない場面がたくさんあります。子どもたちがどんな環境で育ち、どう成長していくのか。私たち大人が行動で示し、「導き・見守り・見届けていく」ことが大切なのです。また、学校と家庭(保護者)、そして地域が、それぞれの役割を考え、支え合い、協力し合うことが、子どもたちの健やかな成長につながっていくと思っています。
 かつては誰もが子どもでした。私たち教職員も、保護者も地域の皆様も。そんな「子ども」を経験してきた私たちができることは、その経験を踏まえて「そんなこともあるね」と受け止めつつ、「次は大丈夫だよ」と粘り強く励ますことだと考えています。子どもはその時その時で、その子なりに考え、精一杯に生きています。たとえ上手くできなくても、怠けているように見えたとしても。学校での教育活動だけでなく、家庭や地域での様々な経験を通して、子どもは成長します。その経験が自分にとってどんな意味があるのか、どんな価値があるのかに気づくことができるような温かい言葉かけをお願いします。周りから褒められ、認められ、愛されることで、子どもたちの成長の原動力となる「自信」は生まれます。すぐに効果が見られなくても、温かな言葉や働きかけを根気強く続けていくことこそが大切だと捉えています。
 保護者ならびに地域の皆様の変わりないご理解、ご協力を賜りながら、三津屋小学校の子どもたちが「あかるく、つよく、なかよく」前進していくことをめざして、教職員一丸となって、教育活動をすすめてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。                                             大阪市立三津屋小学校  校長 川口 淳