6月7日(金)に体育大会を開催しました。保護者・地域の皆さま、ご理解ご協力ありがとうございました。

3月18日 終業式

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<式辞>
 校長便りの「SEINANの風」も今年度最後になりました。この一年間、みんなの頑張っている姿をたくさん見ることができて、ホームページの更新回数も大阪市の中学校の中でもとても多い学校になりました。アクセス数も昨年まで4000件だったのが、今年度だけで28000件となりました。これもみんながよく頑張ったから、みんなの輝いている姿を見たいと思ってアクセスしてくれたからですね。
 来年度は「安心・安全な学校」の上に生徒会も言っていたように自分たちで取り組める「チャレンジする学校」にしたいと思います。今日は、その一歩としてよりよい自分になることにチャレンジしてほしいと思って話をします。
 紹介するのは「いじめ」を原因に命を絶った長崎県の当時15歳の男子が生前に書いた作文です。読みます。
 「いじめの加害者の気持ちを想像してみた。主な理由・・・2つ目は、周りの友達に合わせているからだと考えられる。そう、ほとんどの人が自分が嫌われないように生活しているのだ。もし、少しでも友達が嫌な子に優しくすれば、そのことを責められ、今度は自分がいじめの対象になるのではないかという不安と恐怖にかられる。その連鎖がおこるから、・・・・では、いじめの原因は何かを伝えよう。それは「空気」だ。これが目に見えないものだから恐ろしい。いじめをしなければ自分がやられてしまうという空気。いじめの加害者、主犯でさえも空気によって動かされるのだ。この問題を解決んする方法はただ一つ・・・。みんなが親友になることだ。そう実はすごく簡単なはずなのだ。人の笑顔は人を笑顔にし、その笑顔がまた別の人を笑顔にすると思う。・・・いじめの加害者は本当にごめんと一言言えばかならず許してもらえるだろう。学校で習う数学んの公式や英単語を忘れても、笑顔の大切さだけは忘れないでください」
 そして、彼は3学期の始業式の日に命を絶ちました。とても悲しいことです。人の悪口を言って集まっている人たちは親友とは言いません。人を大切にする心を持った人が親友と言えます。新しい学年になって、新しい学級をどんな空気にしたいですか?勇気をもって正しいことが正しいと言える、間違っていることは間違っていると言える自分になることにチャレンジしましょう。そして、笑顔で始業式をむかえましょう。

3月15日 全校集会

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<校長先生の話>
 3年生が卒業して、寂しい感じがしますね。卒業式に参加した2年生の学級委員長は、どのような感想を持ちましたか?「感動しました。みんなが一つになって歌を歌ったりして、一つになっていると感じました」(2年生女子)
 校長先生も同じ思いがしました。卒業証書をもらう一人一人の3年生も堂々としてすがすがしい顔でもらっていました。1年後には、君たちも卒業証書を手にします。
 そこで、特に2年生には「辛抱」と「我慢」の話をしたいと思います。「辛抱」と「我慢」は耐えしのぐという同じような意味があります。でも、違うところがあります。どこが違うのでしょうか。例えば、被災をされた方々は、この5年間「辛抱」されたのか、「我慢」されたのかどっちだと思いますか?(どちらかに挙手)
 「辛抱」に手をあげた生徒が殆どでしたね。「我慢」の先には不満があります。これだけ我慢したのに・・という不満の気持ち。でも「辛抱」の先には希望があります。辛抱すれば夢や希望が待っているという感覚です。
 在校生のみなさんは、この「辛抱」することを美徳として取り組んでほしいと思います。部活動、授業、先生の話を聞くこと、すべて「辛抱」すべきこととして取り組めば、卒業するときには、自分の進路を勝ち取ることができます。「辛抱」を合言葉にこの1年、取り組んでいきましょう。

卒業式式辞

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<式辞>
 桜の木の枝に、小さな赤い芽がつき、春の準備を始める季節となりました。
 第六十八期生、百四十三名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんはこの伝統ある成南中学校での三年間を含め、九年間の義務教育の課程を、本日修了されました。心からお祝い申しあげます。
 また、ご来賓の皆様におかれましては、公私何かとご多用の中、晴れの巣立ちの日にご臨席を賜り、花を添えていただきましたこと、高い所からではございますが、厚くお礼申し上げます。ありがとうございます。
 さて、卒業生の皆さん。先ほど、一人ひとりに卒業証書を授与しました。まっすぐ見つめる目、堂々とした態度に胸を打たれました。この成南中学校で仲間とともに学んだこと、創り上げてきたこと、それらがすべて込められている卒業証書です。過ぎ去った三年間を静かに振り返り、これからの決意を新たにする時です。
 みなさんが入場して来た時に、吹奏楽部が演奏していた曲は「花は咲く」。復興支援のテーマソングです。今から五年前の今日、三月十一日は、東日本大震災が起きた日です。皆さんは「水を汲む少年」の話を知っていますか?当時、皆さんと同じ、小学校五年生だった少年です。震災直後、特大の焼酎のペットボトルを右手と左手に持って、1キロ離れた井戸まで毎日がれきの中を、水を汲みに行った少年のことです。
 想像してみてください。小学校五年生が一キロ離れた井戸まで、毎日八リットルの水を抱えて、一日三往復、多い日には六往復するのです。こんな大変なことを一か月半も、どうして少年は続けることができたのでしょう。
 がれきの中に落ちていた「くぎ」が、靴底を貫いて、足に突き刺さったことも、度々あったそうです。でも、ケガのことを誰に言わず、汲んできた水で、背伸びをしながらお米を洗って、「おいしくなあれ」「おいしくなあれ」とご飯を炊き、仮設住宅の生活を支えたそうです。
 俳優の高倉健さんはこの「水を汲む少年」の新聞記事を台本に張り付けました。少年のことを知ったたくさんの人々が「自分も一緒に頑張ろう」と元気をもらいました。その「水を汲む少年」もペットボトルを持っていた手にはバスケットボールを握るようになり、選抜チームにも入るプレイヤーにーなりました。そして、親元を離れて、バスケットで活躍する夢を抱き、みなさんと同じく、中学校を卒業します。
 六十八期生のみなさんも、これまでに色々な困難に出会い、乗り越えてきたことと思います。そして、夢を持って皆さんは卒業します。六十八期生夢とは。
 一級建築士、パティシエ、アニメソングを歌う歌手、介護士、英語を上手に話せるようになること、獣医、ファッションデザイナー、フットサルの選手、消防士、ダンスでいっぱい優勝すること、イラストレーター、甲子園に出ること、十年後には阪神タイガースのユニフォームを着てプレーすること、ネイリスト、整体師や看護師、医者、国際社会で働く人になること。すべて卒業文集に書かれたみなさんの夢です。夢を具体的に描くことで、一歩も二歩も夢に近づいているように感じます。とても楽しみです。
 卒業文集の中から六十八期生のことを伝える二人の作文を紹介します。
◆僕は中学一年のころ、不安しかありませんでした。転校生だった僕は皆と仲良くできるか心配でした。だけど予想ははずれて、みんなとてもいい人で、僕自身、小学校の頃とは違い、よく笑うようになり、友達もできました。それからみんなとの運動会、みんなとの修学旅行、みんなとの休み時間、みんなとの授業など、いろいろなことをして行くうちに「あいつはこうすれば喜ぶ」、「あいつはこうすれば嫌がる」、「あいつにはこれは言ってはいけない」など、最初まったくわからなかった人との付き合い方が、この中学校生活を通して、なんとなくだけど理解することができました。この成南中学校で出来た思い出は卒業しても風化することはないと思います。
 二人目の作文です。
◆私はこの三年間で、とてもすてきな友達関係を築くことができたと思います。小学校の時は、あまり話したりしていなかった子が、今は大の仲良しです。まったく知らなかった子とも、とても仲良くなりました。私がとても落ち込んでいた時、みんなが励ましてくれて、あまり仲のいいというほどでもなかった子たちも一杯励ましてくれて、「私ってこんなにいい友達がたくさんいたんだな」と本当に心から思えました。私に本気で怒ってくれたり、本気で頼ってくれたりしてくれるとき、本当に友達だと思ってくれているんだなと思えます。本当にみんなが大好きです。
 紹介した二人の作文と「水を汲む少年」に共通していることがあります。何かわかりますか?その答えは、宮澤章二さんの《行為の意味》という詩にあります。この詩を皆さんへの、はなむけの言葉とします。
あなたの《こころ》はどんな形ですかと ひとに聞かれても答えようがない
自分にも他人にも《こころ》は見えないけれど ほんとうに見えないのであろうか 
確かに《こころ》は誰にも見えないけれど 《こころづかい》は見えるのだ
それは 人に対する積極的な行為だから
同じように胸の中の《思い》は見えないけれど 《思いやり》はだれにでも見える
それも人に対する積極的な行為なのだから
あたたかい心が あたたかい行為になり
やさしい思いが やさしい行為になるとき
《心》も《思い》も 初めて美しく生きる
それは 人が人として生きることだ
 六十八期生のみなさん。あなたの夢を支える、大切な仲間や家族がいること、あなたを応援している先生がいることを忘れないでください。そして、心を《こころづかい》にして、友達と接したり、思いを「思いやり」として、友達の話を親身になって聞いたり、一生懸命励ましたり、時には真剣に怒ったりできる人になってください。そして、大切な人を助けることができるやさしい人になってください。卒業する今日の良き日、「今まで、ありがとうございました」と伝えることから始めましょう。
 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご卒業、誠におめでとうございます。思春期真っ盛りの子どもたちですから、心を痛められたことも多々あったことと思います。お弁当も毎日作ってくださってありがとうございました。六十八期生の子どもたちは、実によく頑張ってくれました。心からお子様のご卒業をお祝い申しあげます。
 平成二十八年三月十一日
           大阪市立成南中学校長 菱田準子

2月15日 全校集会

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≪校長先生のお話≫
 おはようございます。私学の入試の結果が先週から届いていますね。今朝「どうった?」と尋ねると、「合格通知が届いて、何年かぶりにお母さんに抱き着いてしまいました」と話をしてくれた3年生がいました。高校入試ってみなさんにとってとても大きな意味を持ちますね。
 ベネッセが高校1年生とその保護者に高校受験はどんな意味を持っているのかを調査しました。一番多かった回答は「進路についてよく考えることができた(71%)」でした。進路と言っても、どこの高校を選ぶのかではなくて、将来の夢や目標につなげがることを考える人がとても多かったようです。
 次に多かった回答は「やればできる(70%)」でした。入試は誰も助けてくれません。えんぴつを動かして回答するのはあなた自身ですから。入試を突破するというのは自分自身の自信につながります。
 そして3つ目は「もっと勉強しておけばよかった(64%)」です。この反省は、次につなげるために必要な気づきです。
 それ以外にも大切なことがあります。金曜日に「先生、合格しました」と何人も電話をしてきた生徒がいました。みんなも担任の先生にいろいろ指導されることもあったかもしれませんが、先生に感謝の気持ちを持つ機会でもあると思います。そして、先生は担任していてよかったと実感できる瞬間でもあります。
 これから特別選抜や公立一般選抜と続きます。時間は限られています。1年生も2年生も、したいことを優先するのではなく、しなければならないことを優先して、限られた時間をコントロールして有効に使える力をつけていきましょう。

2月9日 全校集会

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≪校長先生のお話≫
 先週は小学校から部活動見学に来てくれました。「このクラブ入りたいなあ」と中学生の姿を見てカッコイイと思ったようです。クラブに応援に来てくれた3年生もたくさんいましたね。とってもいいことだと思いました。
 さて、インフルエンザで学級閉鎖になっている学校が増えています。成南中学校でも教頭先生の後ろの白板にはインフルエンザで欠席している生徒の数が少しずつ増えてきています。今週の10日は、3年生は私学入試です。インフルエンザになったり病気になったら日頃の力を出すことができません。高熱、お腹が痛い、咳が止まらないなど、人によって症状は違いますが、病気にならないことが大切ですね。
 そのために1つは、食事です。野菜や果物をとってビタミンC、D,Bを摂取しましょう。でも、清涼飲料水を飲んでいると摂ったビタミンを消費してしまうので、水や緑茶がおすすめです。
 2番目は唾液です。唾液はウイルスをやっつける効果があります。なんと1日に1.5リットルも唾液が出るそうです。口を開けて寝てたり、口呼吸をしていると唾液の分泌が悪くなります。福岡の小学校では「あいうべ体操」をして、唾液の分泌を増やしているそうです。インフルエンザにかかる児童もいないそうです。口を動かして、よく物をかんだり、ガムや飴を食べて唾液を出すようにしましょう。
 最後に、インフルエンザは飛沫感染、接触感染です。よく手洗いし、マスクを着用しましょう。鼻と口をしっかりすきまができないように覆ってください。元気な人もマスクをして感染を防ぎましょう。
 3年生は全員合格できるように、健康にも気をつけてしっかり頑張ってくださいね。
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