10月11日 全校集会 「先人の想いを大切にして」さて、来週には中間テストがありますね。何のために勉強するのでしょうか?高校にいくためですか?自分のためですか?みんなが幸せになる社会をつくるためにしっかり勉強してほしいと思います。こうした犠牲になった人たちのおもいや、そのおもいを受け継いでいる人たちがいるおかけで今の自分たちがいることをしっかり自覚し、バトンを受け継いでいける人間になるために勉強しましょう。 生徒会のメンバーが遅刻をなくすために先週から取り組んでくれました。学校をよくするために頑張っています。そのおもいにきちんと応えることができる人になりましょう。人を大切にできる社会をつくる力をしっかりつけていきましょう。 10月3日 全校集会 「性的マイノリティを考える」今日もまた新しい朝を迎えました。先週の文化祭を通してもうひとつみんなに学んでもらいたいなあと思うことがあるのでお話をします。 3年3組の劇では、男子バレーボール部の人が「心は女性だもん」「刺繍が好き」と他の部員と名前を呼び合って舞台そでに消えていくシーンがありましたね。また、お姉キャラでずっと演技をしてくれた人もいました。3年4組の劇では、男子の仲間が女装をしてお姫様役を演じてくれました。とても自然でみんながそのことを受け入れながらストーリーが展開されている様子を見てとてもいいなあと思いました。 世界中には、男性が男性を好きになったり、女性が女性を好きになったり、または男性も女性も両方好きになる人がいます。また、身体は男性だけど、心は女性でズボンをはくことに抵抗があったり、身体は女性だけど、心は男性でスカートをはくことに抵抗があったりと、とても生きにくい状況になっている人がたくさんいます。20人に1人の割合でいてるとも言われています。そういう人がいてることが自然なことで、そういった人も仲間として普通に受け入れていける社会になってもらいたいと思っています。成南中学校に通うみなさん。誰も傷つけないで、自然に受け入れていくことができる劇で演じてくれたような学校にしていきましょう。 今週は3年生は大阪市統一テストがあります。中学校卒業後の進路を決めるうえでとても大切なテストになります。1年生や2年生のテストも進路を決めるときに影響があります。気持ちを切り替えてしっかり勉強も頑張りましょう。 9月12日 全校集会 「今できること。10年前の自分に」昨日はPTAのバレーボールチームが優勝し、卓球が第3位に入りました。また、野球部は大阪市でベスト8に入ったので、10月1日の大阪府の大会に出場することになりました。ソフトボール部は敗退し、女子バスケット部も3年生は最後の試合になりましたね。応援に行かれた保護者から「とっても良い試合だった」とご報告いただきました。試合には負けたけど、本当によく頑張ったね。 さて、今パラリンピックが開催されています。男子100メートル背泳で津川拓也さんが銅メダルを取りました。津川さんは大阪市の八阪中学校の出身で、香西先生の教え子だそうです。事務職員の富永さんの同級生でもあります。クラスでは人気者だったそうですよ。 さて、津川さんがここまで水泳でがんばってきたことについてお母さんが語られたことを紹介します。「拓也と水泳との出会いは1歳半頃。目線が合わず、どのようにはたらきかけても関心を示さず、外遊びに連れ出しても公園の外周の囲いに沿ってひたすらぐるぐる歩くだけの徘徊の日々。部屋では指しゃぶりをしながら、布団の四隅を鼻にあてて、白い壁に向かいカラフルな棒を持って目の前で振って残像現象を楽しんでいるだけでした。ちょっと目を離したすきにいなくなり、自動車が走る道路をふらふらと歩いていたこともありました。姉や弟にかみついたり、つばをはいたり・・・二人は大変だったと思います。・・ちょっとしたことでも泣いたり笑ったり、拓也にはそれがまったくない。何か声をあげて喜んで子供らしく遊ぶことはないかと、いつも探していました。その時に気付いたのがお風呂にとても気持ちよさそうにつかっていることです。そこで大きなプールにつれて行ったら、泳げないけれども平気で潜って遊ぶのを見てすきなんだと確信しました。拓也も姉と同じように3歳になるのを待ってスイミングに入れてもらいました。・・・兄弟がサポートしてくれたからこそ続けることが出来ました。好きな水泳を続けたいのと、地域の方に拓也を知ってもらいたい思いから中学の特別支援クラスに入り、姉がいる水泳部に入りました。顧問の先生が快く引き受けてくださり、競技水泳として本格的にスタートしました。・・・沢山の方々の支えがあったからこそ実現できたことです」 地域の方にも知ってもらいたいからと地元の中学校に入学したんですね。拓也さんはANAの関連会社に就職しています。7月末から放映されているコマーシャルにも出ています。10年前の自分に伝えるメッセージを選手が語っています。福原愛選手は「もっとがんばれることがあるはず」と伝えました。車いすのテニスプレーヤーの国枝さんは「まだまだ先は長いよ」です。女子バレーの長岡選手は「もっとごはんを食べろよ」です。そして、最後に津川拓也選手は「楽しいよ。仲間が待っているよ」です。いい言葉ですね。拓也さんは24歳なので、10年前はちょうど君たちと同じ年の自分に伝えたメッセージということになります。みんなは10年後の自分から今の自分にどんなことを伝えると思いますが?「もっと勉強できたはず」「しんどいことから逃げてたらだめ」「もっと友達を信用したら」・・今できること、精一杯やっていきましょう。 9月5日 全校集会 「880万人訓練」今日は880万人訓練の日です。台風や地震などの災害に備える訓練です。大型の台風が来ると知りながらも、毎回尊い命がなくなっています。もしかしたら・・・と最悪の状況をイメージして自分や高齢者や幼い子どもをはじめ、他の人の命を守るための行動をすることが大切です。 もう一つ大切なことがあります。それは「愛すること」です。24時間テレビのテーマは「愛」でした。親子の愛、夫婦の愛、兄弟の愛、いろんな愛がありました。イタリアの地震でも8歳のお姉ちゃんが4歳の妹をかばうようにしてがれきの下敷きになってなくなりました。妹はそのおかげで助かることができました。そのお姉ちゃんの姿を見て救助した消防士さんが、ひつぎに寄せた手紙があります。読みます。 「こんにちは、お嬢さん。僕は、がれきの牢獄(ろうごく)の中から君を引っ張りだそうと手を貸しただけなんだ。僕たちが来るのが遅くなったとしたら、ごめんね。残念だけど(来たときには)もう君は生きをしなくなっていたんだ。でも、天国にいる君には、僕たちが君をそこから引っ張りだそうとできる限りのことをしたのを知っていてほしい。(被災地近くのイタリア中部)ラクイラの自宅に僕が戻ったら、空から僕を見ている天使がいるのを知るだろう。夜には君は光輝く星になっているだろう。じゃあね。ジュリア。君は僕と知り合うことはなかったけれど、大好きだよ。」アンドレア(ハートマーク) みんなの中にはもしかしたら、私は誰からも愛してもらっていないと思っている人がいるかもしれないけれど、あなたを愛してくれる人はたくさんいることをわかってほしいと思います。だから、もし困ったり悩んだりさびしくなったら、誰かに助けを求めてください。必ず助けてくれる人はたくさんいます。愛している人がいるからです。 災害に備えることと、愛することを共に考え、行動できる日にしましょう。 2学期始業式 「学校目標:安心・安全・挑戦」1学期の終業式に「お辞儀」の話をしました。行きかう車や人を気遣うことで事故を防げるというお話です。今日、こうしてみなさんの元気な顔を見ることができて本当にうれしく思います。 この夏はリオのオリンピックで盛り上がりましたね。卓球女子も団体で銅メダルを取りました。福原愛さんもたくましくなったなあと感じました。後輩を持ったことが成長させてくれたのかもしれません。本校の卓球部には地域の方が教えにきていただいています。卓球部も熱が入ってきましたね。みなさんも部活動で3年生が引退をし、2年生が最高学年として活動を始めましたね。しっかりと成長していきましょう。 さて、夏の終わりに校長先生はシンガポールに行ってきました。淡路島ぐらいの小さな都市国家です。アジアの大学のランキングでは、東京大学を抜いて、1位2位がシンガポールの大学です。きっと学力をつけることにやっきになっているのではないかと思って見てきました。 シンガポールの教育局でお話を聞くと、シンガポールの資源は人であること。2012年からより良い市民を作るために、人としての価値をしっかり身につける人づくりに力を入れていると聞きました。「自ら学ぶ人」「役にたつように動ける人」「積極的にかかわる人」「自信に満ち溢れた人」を育成しています。学校を見に行っても、親戚や責任、尊敬や思いやり、安全な学校・地域、グローバルな視点という価値を育てていました。校長先生は「親の面倒をきちんと見ることができる生徒を育てるのが私の責任です」とおっしゃっておられました。日本と同じような現状があるようです。 成南中学校の生徒のみなさんは「自ら学び人になること」「仲間の役にたつこと」「積極的に参加すること」「ひとつひとつ乗り越えて自信をつけること」にチャレンジしてください。 学校教育の目標にしている「安心(思いやり・つながり)」「安全(ルールを守り、人、物、場所を大切にする)」「挑戦(勉強、行事、部活動、友達づくり)」をさらにすすめていきましょう。生徒会に積極的に立候補して、リーダーシップを発揮して学校目標を実現させてください。 ≪表彰≫ 吹奏楽部、女子バレー部、軟式野球部、美術部、柔道部に夏の大会の表彰を行いました。(拍手) |