6月7日(金)に体育大会を開催しました。保護者・地域の皆さま、ご理解ご協力ありがとうございました。

10月31日 全校集会 「目標と可能性」

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≪校長先生のお話≫
 今日は「自分の限界を決めずに先を見よう!」というお話をします。
みなさんは「ノミとコップ」の話を聞いたことがありますか?ノミは2ミリ〜3ミリほどの大きさなのに30センチほどジャンプできるそうです。150センチの身長の人なら150メートル飛び上がることになります。そのノミをガラスコップに入れるとコップから簡単に飛びだしますが、ガラスの蓋をすると何度もジャンプしても外にでれないですね。しばらくして蓋をはずすと、ノミは外に飛び出なくなるという話です。
 ではそのノミをもう一度高く飛べるようにするには、あなたならどうしますか?それは、飛べるノミを新たに一匹入れると、他のノミも飛ぶようになるんですね。でも人間の世界ではそんな簡単にうまくいかないようです。
 みなさんの授業を見ていると、「自分は何をしてもむだ」「どうせ勉強がわからない」ともうあきらめている人がいるようです。ノミのように勉強できるんだという人があらわれても、「あの人と私は違う」「あの人はもともとできる人だから」とできない理由を自分の言い訳にして限界を作ってしまっていませんか?赤ちゃんは生まれてしばらくすると、重たい頭を支えて座れるようになります。すばらしい能力ですね。また、100歳を超えるお年寄りが6万5千人いらっしゃいます。寿命もどんどん延びてきています。それがたった10数年たって「私はダメ」と決めてしまってはもったいないです。
 昨日大阪マラソンがありましたね。新聞にこんな記事もありました。ずっと小さなときから病気がちで、運動会が苦手。父親は小学校の先生で運動会を見に来てもらったことがない。そんなお父さんが病気で倒れ、自分の頑張っている姿を見てもらおうとフルマラソンに参加して完走したという話です。病気がちで運動が苦手な人がチャレンジして完走です。自分の限界を決めてしまわないでください。
 今から人間が持つ力はすごいということを実験したいと思います。みんなの代表に朝礼代にあがってもらいましょう。力を出し切って手をピンと伸ばしてもらいます。先生がそれをひじから曲げます。とても強い力ですね。では、遠くの電信柱を見て同じように力をいっぱい入れてみてください。今から曲げますよ。さっきよりもずっと固くなって折れ曲がらないですね。人間は先を見る、目標があると力はずっと出るものです。限界をつくらず、目標をもって自分の可能性を信じてチャレンジしてみてくださいね。

10月24日 全校集会 「他者の気持ちに思いをはせる」

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<校長先生のお話>
 先週金曜日に地震がありました。机の下にもぐった人はどれだけいましたか?南海沖地震がいつおきるかわからない状況です。次に地震が来たときには、出入口の近くの座席の人はすぐに教室のドアを開けてください。窓ガラスが割れて飛び散る可能性があるので、窓側に座っている人はカーテンを閉めて、机を窓から離すように移動させてもぐりましょう。先生に言われなくても自分でしましょうね。
 さて、この写真を見てください。青森の黒石よされ写真コンクールで市長賞をとった写真です。明るく艶やかな表情に引き込まれてシャッターを押され、写真コンクールに応募され市長賞をもらった写真です。黒石よされ踊りは日本の3大流し踊りのひとつです。阿波踊り、郡上踊りとよされ踊りです。
 市長賞が内定されたのが10月12日で、その後、この写真の葛西るなさんがいじめを苦に列車に飛び込んで命を絶った中学生だとわかり、内定が取り消されました。このことが大きな批判を生みました。ご家族がその写真を新聞社に投稿されたのがきっかけです。市長を批判する声が溢れています。この批判の中で記者会見をしている市長の姿を見て、胸が苦しくなりました。市長はこのいじめの問題が現在原因を究明中であることや、実名がふせられている状況であることを考え、写真が出ることを躊躇されたそうです。その躊躇はどのようなものだったのでしょうか。内定を取り消されて、その写真を新聞社に投稿するにいたった親族のおもいはどのようなものだったんでしょうか。その後の市長のおもいはどのようなものだったのでしょうか。最後に、この笑顔でうつっている葛西るなさんが一番望んでいることは何でしょうか。「その人でないとわからない」と考えることを放棄しないでください。ある人を批判だけして終わるようにはしないでください。
 今日の1時間目に道徳があります。読み物教材を通して、登場人物のおもいや考えをしっかりと考えましょう。社会でこのような問題がいろいろと起こります。そんな時にそれぞれの人が何を大切にどのように感じているのか、自分なりに思いをはせることができる力をつけていくことを学んでください。それが人を大切にできる社会をつくることになります。道徳はそれを学ぶとても大切な授業です。みんなが感じ、考え、伝えあうことを通していじめで苦しむ仲間もきっといなくなると信じています。

10月11日 全校集会 「先人の想いを大切にして」

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 この3連休、先生の集まりがあって沖縄に行ってきました。「いちゃりばちょーでー」という言葉があります。どんな意味かわかりますか?出会った人はみな兄弟という意味です。全国から集まった人を「いちゃりばちょーでー」と温かいおもてなしで迎えてくれました。昨日は対馬丸記念館に行ってきました。1919年の8月21日。沖縄が戦争に巻き込まれるということで那覇から対馬丸という貨物船に乗って長崎にむかった子どもたちが783名。「大和に行くと富士山が見えるかな」「雪が見れるかな」と言いながら親と別れて船に乗り込んだ子どもたち。ちょうど成南中学校の生徒の倍の数です。次の人の8月22日の夜10時、アメリカの戦艦から放たれた魚雷で撃沈しました。ほとんどの子どもたちが船の底の部屋にいたまま海の底に沈んでいきました。そのことを知った親の悲しみはどれほどたったか。筏にしがみついて生き残った子どももいましたが、海辺に打ち上げられた子どもたちの姿はとても悲惨だったそうです。沖縄ではその後、地上戦が繰り広げられ何人もの人が亡くなりました。そんな歴史の上にあっても「いちゃりばちょーでー」と出会った人を兄弟として迎えてくれるやさしさがあります。
 さて、来週には中間テストがありますね。何のために勉強するのでしょうか?高校にいくためですか?自分のためですか?みんなが幸せになる社会をつくるためにしっかり勉強してほしいと思います。こうした犠牲になった人たちのおもいや、そのおもいを受け継いでいる人たちがいるおかけで今の自分たちがいることをしっかり自覚し、バトンを受け継いでいける人間になるために勉強しましょう。
 生徒会のメンバーが遅刻をなくすために先週から取り組んでくれました。学校をよくするために頑張っています。そのおもいにきちんと応えることができる人になりましょう。人を大切にできる社会をつくる力をしっかりつけていきましょう。

10月3日 全校集会 「性的マイノリティを考える」

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<校長先生のお話>
 今日もまた新しい朝を迎えました。先週の文化祭を通してもうひとつみんなに学んでもらいたいなあと思うことがあるのでお話をします。
 3年3組の劇では、男子バレーボール部の人が「心は女性だもん」「刺繍が好き」と他の部員と名前を呼び合って舞台そでに消えていくシーンがありましたね。また、お姉キャラでずっと演技をしてくれた人もいました。3年4組の劇では、男子の仲間が女装をしてお姫様役を演じてくれました。とても自然でみんながそのことを受け入れながらストーリーが展開されている様子を見てとてもいいなあと思いました。
 世界中には、男性が男性を好きになったり、女性が女性を好きになったり、または男性も女性も両方好きになる人がいます。また、身体は男性だけど、心は女性でズボンをはくことに抵抗があったり、身体は女性だけど、心は男性でスカートをはくことに抵抗があったりと、とても生きにくい状況になっている人がたくさんいます。20人に1人の割合でいてるとも言われています。そういう人がいてることが自然なことで、そういった人も仲間として普通に受け入れていける社会になってもらいたいと思っています。成南中学校に通うみなさん。誰も傷つけないで、自然に受け入れていくことができる劇で演じてくれたような学校にしていきましょう。
 今週は3年生は大阪市統一テストがあります。中学校卒業後の進路を決めるうえでとても大切なテストになります。1年生や2年生のテストも進路を決めるときに影響があります。気持ちを切り替えてしっかり勉強も頑張りましょう。
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