生活に生かす〜小学校理科研究大会
12月3日(木)、4日(金)の両日にわたり「全国小学校理科教育研究大会」が京都市で開催されました。テーマは「科学的な考え方を実生活に生かす子どもの育成」。
学習したことを生活に生かす力を育てることを目指しています。2年前の桂川の水害を教訓に、防災を理科学習に取り入れて学ぶ京都市立桂川小学校の研究の様子を見てきました。 身近な生活の中から問題を発見して、自らの力で課題解決に向けて追究活動を行い、科学的な見方や考え方を実生活に生かす子どもを育てることをねらいとしていました。 5年生の「流れる水のはたらき」、6年生の「電気の性質とその利用〜桂川の災害に備えた電気の利用」、3年生の「風やゴムで物を動かそう」など参考になる授業を参観してきました。 「間違いが教える学びの力〜対話が深める探究学習」と題して講演された京都大学教授の大野照文先生が鉱物学に進まれたという少年時代の出会いなどは、東粉浜小学校でも実施した“研究者の顔の見える”出前講座(国立天文台・天文学出前講座)などと相通じるものがありました。全国各地より、大勢の先生方が熱心な討議に参加されていました。体験の幅が理科学習のすそ野を広め、高みを形成していくことも理解できました。 大野先生の少年時代の逸話について、全校朝会で子どもたちに紹介をしました。 「ノーベル賞メダル」の裏側のデザインは「自然の女神」(左)のベールをあげて「自然の女神」の顔を見ようとしている「科学の女神」(右)の図案。 これは、自然界にある森羅万象を科学することにより、法則性(真実)を見出していくことを表しているという東京大学大学院の日置先生のお話しが心に残りました。 来年度の全国小学校理科研究大会は、いよいよ大阪市での開催が予定されており、再来年開催の東京大会に引き継がれる予定です。 【12月7日】 |
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