本日の献立/3月19日(金)・押麦と野菜のスープ煮 ・デコポン ・黒糖パン、牛乳 栄養価 エネルギー 776kcal、たんぱく質 34.2g、脂質 20.4g ☆大豆(だいず)☆ 大豆は、中国ではおよそ5000年前から栽培されていたと見られ、原産地も中国であると考えられています。日本へは、遺跡からの出土もあり、縄文時代後期に伝わったと考えられています。本来、冷涼な土地を好むので、80年くらい前までは、中国や日本などのアジアの限られた地域で栽培されていましたが、1940年代になってアメリカなどで大規模な栽培が始まって以来、熱帯地域でも盛んに栽培されるようになりました。現在ではアメリカが世界の生産量の30%以上を占め、第1位の生産国となり、ブラジル、アルゼンチンなどが主要生産国となっています。逆に日本での生産は激減し、農水省によると、2019年(令和元年)での自給率は6%となっています。 大豆の種子はそのままでは、かたくて食べにくいため、水で戻して煮るだけでなく、古くからいろいろな加工法が考え出され、豆乳、豆腐、うす揚げ、厚揚げ、高野どうふ、湯葉、納豆、みそ、しょうゆなど日本の食卓には欠かせない食品となっています。 昔から畑の肉といわれるように、良質のたんぱく質をはじめ、カルシウムや鉄、食物繊維なども多く含みます。その他、老化を防ぐビタミンEや、抗酸化作用により動脈硬化を防ぐといわれる大豆サポニン、更年期障害を改善するといわれる大豆イソフラボンなどの効果も期待されています。 今日の給食では、粒状の大豆と、豆腐をミートグラタンの材料として使用しています。 本日の献立/3月18日(木)・中華がゆ ・はっさく ・黒糖パン、牛乳 栄養価 エネルギー 720kcal、たんぱく質 33.8g、脂質 16.9g ☆はっさく(八朔)☆ ハッサクは、1860年ごろ、広島県因島市の浄土寺境内で発見された柑橘類(かんきつるい)で、ブンタンの近縁種になります。明治時代後期から因島を中心に普及しはじめ、第二次世界大戦後になって栽培が広まりました。ハッサクという名は、旧暦の八月朔日(8がつついたち/現在の9月中旬)から食べることができるということからつけられた名前です。しかし、実際には秋口ではまだ熟しておらずおいしくはありません。樹に実っている状態では3〜4月ごろにおいしくなりますが、一般的には12〜1月に収穫されて貯蔵した後、2〜3月ごろに出荷のピークを迎えます。主産地は、和歌山、愛媛、広島などです。 皮は厚くてむきにくいですが、中の袋(じょうのう膜)と果肉(砂じょう)の部分ははがれやすいので食べやすいです。さわやかな酸味と甘みとともに、ほのかな苦みがあり、また独特の食感が人気の柑橘類です。 本日の献立/3月17日(水)・菜の花のおひたし(かつおぶし) ・豆腐のみそ汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 731kcal、たんぱく質 30.5g、脂質 16.6g ☆菜の花(なのはな)☆ 「菜の花」というと地中海沿岸や中央アジア、北ヨーロッパなどを原産とするアブラナ科の植物全般の花をさしますが、食品としての菜の花は、花が咲く前の蕾(つぼみ)がついた茎と葉の部分を野菜として食べるものです。アブラナは古くから主に灯油や食用油をとるためや、食用、観賞用として栽培されていました。明治時代に入ると、油をとるための作物は「菜種(なたね)」として栽培が広がり、そして、一部の地方で、野菜として食べるものは「菜花(なばな)」、観賞用は「花菜(はなな)」として残りました。 食用のものは、冬から早春にかけて(12〜3月ごろ)が旬で、春を告げる緑黄色野菜として親しまれています。少し苦味がありますが、ゆでることで抑えられ、おひたしや漬物、汁物として利用されます。栄養価はたいへん高く、同じ重さで比べると、カルシウムは牛乳の1.5倍、鉄はホウレン草の1.5倍、ビタミンCはみかんの4倍も含まれています。その他のミネラル成分やビタミン類、食物線維なども多く含まれています。カゼや貧血の予防など、その他いろいろな効果が期待される食品です。 今日の給食では、白菜と合わせて、だし汁と砂糖、薄口しょうゆであえ、かつおぶしをかけて食べるようにしています。 本日の献立/3月16日(火)・カリフラワーとコーンのサラダ ・豆こんぶ ・黒糖パン(1/2)、牛乳 栄養価 エネルギー 769kcal、たんぱく質 32.6g、脂質 26.9g ☆スパゲッティ☆ スパゲッティはマカロニなどとともに「パスタ」といわれる麺類の一種で、その歴史についてははっきりとはわかっていませんが、古代ローマで、小麦やキビなどの穀物を粗挽きにしてお粥のように煮込んだ「プルス」という食べ物が元祖になっているのではないかと考えられています。その後、中世に入り、パスタを生のままスープに入れたり、ゆでたパスタにソースを和えたりするようになったと考えられ、13〜14世紀ごろには、イタリアの一般家庭にも普及するようになったようです。そして、15世紀になって棒状の乾燥パスタがつくられるようになり、16世紀に生地を押し出す圧力機が考案され、機械を利用した製造が始まりました。 日本では、幕末に横浜の外国人居留地にもちこまれたのが最初といわれますが、本格的な製造は、1955年(昭和30)にイタリアから全自動式のパスタ製造機が輸入されてからのようです。 パスタの原料は、一般的にデュラム小麦を粗挽きにした「デュラム・セモリナ」が使用され、これに水を加えてこね、高圧で押し出して切断し、乾燥させます。この時の形状によって300種類以上ものパスタがあり、日本ではそのうち数十種類がつくられ、JAS(日本農林規格)では、直径1.2mm〜2.5mmの棒状のものをスパゲッティと呼んでいます。 今日の給食では、クリームスパゲッティとして使用しています。 本日の献立/3月15日(月)・ビーンズサラダ ・ミニフィッシュ ・牛乳 栄養価 エネルギー 778kcal、たんぱく質 29.4g、脂質 15.9g ☆酢(す)☆ 酢は酒と並ぶ最古の調味料と考えられ、紀元前5000年ごろのメソポタミア南部にあったバビロニア(現在のイラク辺り)の古文書に、デーツ(ナツメヤシ)や干しブドウを利用して酢をつくっていたという記録が残っているそうです。日本に酢が伝わったのは、酒造りの技術と前後する4〜5世紀ごろに中国から伝わったとされています。 現在、日本でよく利用されるのは米から作る米酢で、「延喜式(927年)」に記録があり、平安時代にはつくられていたようです。この頃はまだ卓上調味料として使われていたようですが、鎌倉から室町時代になると料理の味つけにも使われるようになりました。そして江戸時代になると酒粕を利用して酢をつくる方法も考えられ、庶民にも広まり「にぎりずし」などの料理もできたそうです。 酢をつくるには、米酢の場合は、まずその前身となる酒を造り、そこに種酢を加えて表面に食酢菌膜を植え、酢酸発酵させます。これを熟成させて酸味をまろやかにした後、ろ過、殺菌をして仕上げます。このとき使用した酒の原料によって、米酢、りんご酢、ワインビネガーなど異なる種類の酢になります。 今日の給食では、米酢と砂糖、塩、こしょう、薄口しょうゆ、綿実油を合わせてドレッシングをつくり、蒸した金時豆とキャベツにかけて「ビーンズサラダ」にしています。 |