本日の献立/2月15日(木)・カリフラワーのレモンドレッシング ・コーンと白菜のスープ ・黒糖パン、牛乳 栄養価 エネルギー 770kcal、たんぱく質 40.3g、脂質 22.9g ☆レモン(檸檬)☆ レモンの原産地は、インド北東部のヒマラヤ地方とされ、12世紀ごろアラビア人によりスペインへと伝わり、これを十字軍がフランスへ持ち帰り、利用と栽培が広がったようです。そして、新大陸発見以降にアメリカへ持ち込まれ、カリフォルニアに大産地ができました。大航海時代には、スペイン、ポルトガル、イギリスなどで航海中のビタミンC不足による壊血病が問題となった際に、レモンが脚光を浴びることになりました。 日本へは明治時代に伝わり、瀬戸内地方を中心に栽培が広がりましたが、1964(昭和39)年のレモンの輸入自由化により、国内生産は激減しました。しかしその後、輸入レモンの防カビ剤の残留が問題となったため、国産レモンの栽培面積も徐々に広がりを見せています。現在、国内では、広島、愛媛、和歌山などが主な産地となっています。品種により収穫時期に差がありますが、露地栽培のものでは9〜1月ごろが旬となります。 今日の給食では、和歌山県産のレモンを使用してドレッシングをつくり、ゆでたカリフラワーにかけています。 本日の献立/2月14日(水)・キャベツのバジル風味サラダ ・洋なし(カット缶) ・牛乳 栄養価 エネルギー 837kcal、たんぱく質 26.9g、脂質 25.0g ☆洋なし(洋梨)☆ 洋なしは、西洋なしとも呼ばれ、温帯ヨーロッパ、西アジアなどが原産と考えられています。栽培の歴史は古く、古代ギリシアにさかのぼります。現在では、ヨーロッパ、北アメリカ、オーストラリアなど、日本を含めて世界各地で栽培されています。日本に伝わったのは、明治初期で、気候の適する山形県などのごく一部で栽培に成功し、現在では、東北地方や信越地方などの寒冷地で栽培されています。 日本のなし(和なし)は球形に近い形をしていますが、洋なしは縦に長く、ヒョウタンのような形をしています。また、肉質は柔らかで、和なしのようなシャキッとしたような食感ではありません。 今日の給食では、山形県産の「ラ・フランス」という品種の洋なしを小さくカットし、缶詰に加工したものを使用しています。 本日の献立/2月13日(火)・洋風煮 ・きゅうりのピクルス ・発酵乳 ・おさつパン、牛乳 栄養価 エネルギー 845kcal、たんぱく質 39.3g、脂質 25.2g ☆わかさぎ(公魚、鰙、若細魚、若鷺)☆ わかさぎは、シシャモなどと同じキュウリウオ科の魚です。湖やその氷上での釣りがよく知られているため、淡水魚と思われがちですが、一生を淡水で過ごす陸封型と、孵化後海へ下って成長し、産卵期を迎えると河川を上り産卵する回遊型もあります。日本での生息域は、島根県、利根川以北の本州、北海道などで、そのほか琵琶湖など各地の湖沼やダム湖などにも移植されています。細長い体形をしており、大きくなると15cmくらいになります。漢字で「公魚」と書くのは、江戸時代に霞ケ浦のわかさぎを将軍家に献上していたことが由来となっているようです。 旬は冬で、白身で淡白な味わいです。天ぷら、フライなどの揚げ物が人気で、そのほか焼き物、煮物など様々な料理に使用され、甘露煮、煮干しなど各地の名産品も多くあります。小さいので、丸ごと食べることができ、カルシウムの補給にも役立ちます。 今日の給食では、フライ用に加工された製品を使用しています。 本日の献立/2月9日(金)・豚肉と野菜のスープ ・デコポン ・黒糖パン、牛乳 栄養価 エネルギー 803kcal、たんぱく質 38.4g、脂質 22.8g ☆押麦(おしむぎ)☆ 押麦は、大麦を調理しやすくするための加工方法の一つです。大麦は、米や小麦と同じイネ科の植物ですが、そのままでは水分を吸収しにくく消化も悪いため、昔からいろいろな方法が考えられてきました。その中で、大麦を精白し、蒸気で加熱しローラーで平たく伸ばすという方法が考え出され、これを押麦と名づけました。この方法は、1902(明治35)年に発明され、当初は手作業でしたが、1913(大正2)年に発明家の鈴木忠治郎氏(1887〜1964年)が「改良麦圧搾機」を完成させ機械化に成功し、その後も改良を加えながら大量生産を可能にしました。 その他の方法としては、丸麦、切断麦、米粒麦など様々な方法が開発されています。 押麦に加工した場合の栄養素は、穀物類なので主に炭水化物となりますが、摂取不足になりがちな食物繊維は、精白米と比べて20倍以上含まれています。 今日の給食では、グラタンに加えて使用しています。 本日の献立/2月8日(木)・焼きれんこん ・みそ汁 ・牛乳 栄養価 エネルギー 674kcal、たんぱく質 27.2g、脂質 17.0g ☆れんこん(蓮根)☆ れんこんは、蓮(はす)の地下茎(ちかけい/地中に伸びる茎)が太くなったもので、これが蓮の根と表現され「蓮根(れんこん)」と呼ばれています。中国が原産とされ、日本へは奈良時代に中国から薄桃色の美しい花を咲かせる観賞用のものが伝わりました。その後鎌倉時代になって、食用のものが伝わり各地に広がりました。 れんこんの穴は地上の葉や茎から地中の根までをつなぐもので、空気を出し入れする大切な役割をしており、通常は、真ん中に1個とその周りに9個の穴が開いています。この穴は「先を見通す」という意味から、縁起の良いものとして扱われ、正月や節句などお祝いの料理としてよく使用されます。秋から冬にかけてが旬の野菜で、ビタミンCを多く含んでいます。れんこんに含まれるビタミンCは、イモ類などと同じようにでん粉に守られているため、加熱しても壊れにくいのが特徴です。 今日の給食では、れんこんに塩と綿実油をまぶしてオーブンで蒸し焼きにした料理で、れんこんそのものの素朴な味が楽しめる一品です。 |
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