本日の献立/10月24日(火)・きゅうりとコーンのサラダ ・スープ ・黒糖パン、牛乳 栄養価 エネルギー 839kcal、たんぱく質 37.4g、脂質27.4g ☆オーロラ煮☆ オーロラは、北極や南極に近い地域で、空に光のカーテンが浮かんだように見える現象を思い浮かべますが、フランス語では「明け方」や「曙(あけぼの)」という意味にもなるそうです。 西洋料理では、ベシャメルソースにトマトやトマトピューレ、バターなどを合わせてつくったソースをがオレンジっぽいピンク色に見えることから明け方の様子に見立てて「オーロラソース」と呼んでいます。日本では、マヨネーズとケチャップを合わせたものや、から揚げにケチャップ味のソースをからめたものにもオーロラの名がつけられています。 から揚げにケチャップ味のソースをからめたものは、「オーロラ煮」の名で呼ばれ、日本独自の料理として定着しています。実はこの料理はおよそ60年前に大阪市の学校給食として考案された料理で、もともとは「鯨のオーロラ煮」として提供されるようになりました。その当時、第二次南極越冬隊(1958年)が南極に残してきた樺太犬のタロとジロの生存が1959年1月14日に確認されたことが話題となっていました。そこで、南極あたりでよく捕獲されていた鯨のから揚げにあえるソースとして、南極で見えるあけぼの色のオーロラをイメージして、ケチャップベースで、鯨のにおいをおさえるためのみそと、砂糖で甘みを加えたソースが考案され、大人気の給食献立となり、一般にも広まったようです。最近では、鯨の肉はほとんど流通しなくなったため、マグロや他の肉類などを主材料にするようになりましたが、今もその人気は衰えることなく給食献立としても定着しています。 本日の献立/10月23日(月)・かぼちゃのいとこ煮 ・みそ汁 ・焼きのり ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 804kcal、たんぱく質 29.8g、脂質 22.3g ☆いとこ煮☆ 「いとこ煮」というのは、小豆と野菜やいも類などを合わせて煮た料理で、煮えにくいものから追い追い加えて煮ることから「甥々(おいおい)」、めいめいに煮ることから「姪々(めいめい)」をかけたもので、甥と甥、姪と姪はそれぞれいとこ同士であることからこの名がついたと言われます。また、ほかにも豆と野菜などが植物としては近縁のようであるということから「いとこ」と表現されたという説や、「御事始(おことはじめ)」や「御事納(おことおさめ)」に提供される野菜や豆を使った「御事汁(おことじる)」がなまったものなどいろいろな説があります。 今日の給食では、小豆とかぼちゃを合わせて煮た「いとこ煮」にしています。 本日の献立/10月20日(金)・大学いも ・黄桃(缶) ・パンプキンパン、牛乳 栄養価 エネルギー 877kcal、たんぱく質 34.1g、脂質 28.2g ☆大学いも☆ 大学いもは、乱切りにしたサツマイモを油で揚げ、砂糖と水、その他の調味料などを煮つめてつくった糖蜜をからめたものです。これは、大正から昭和にかけて、当時の学生街で、今で言うと、ファーストフード的なものとして人気が高まったことから、このように呼ばれるようになったようです。中華料理の抜絲紅甘薯(パースーホンシュウ:さつまいもの飴煮)に似ていますが、これは、砂糖を煮詰めた飴をからめ、熱いうちに水にくぐらせて食べるもので、たくさんつくって長い時間置くと飴が固まって販売時に分けにくく、また食べにくくもなります。そのため、おいしく簡単につくることができ、冷めても分けやすく、食べやすいように考案されたものではないかと思われます。また、サツマイモには、体の抵抗力を高め、風邪などの予防に役立つビタミンCが多く含まれていますので、当時の学生たちの健康維持にも役立っていたのかも知れません。 本日の献立/10月19日(木)・みそ汁 ・牛ひじきそぼろ ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 736kcal、たんぱく質 33.2g、脂質 20.9g ☆牛ひじきそぼろ☆ 「牛ひじきそぼろ」は、牛挽肉とひじきを炒めて、砂糖、みりん、しょうゆで甘辛く味付けし、青じそを加えて風味付けした手作りのふりかけシリーズの一つです。 牛ひき肉に含まれるたんぱく質や鉄分、ひじきに含まれる食物繊維やカルシウムなどで不足しがちな栄養素を補うとともに、青じその香り成分で食欲を増進させる効果もあります。 少しずつ過ごしやすくなってきているこの時期、夏の暑さで低下した体力を回復させるために役立つ一品となればいいですね。 本日の献立/10月18日(水)・サワーソテー ・みかん ・牛乳 栄養価 エネルギー 777kcal、たんぱく質 26.6g、脂質 17.8g ☆みかん(蜜柑)☆ 現在、一般に「みかん」として出回っているのは「温州(うんしゅう)みかん」という品種です。これは江戸時代初期に、中国と交易のあった鹿児島の長島で、中国系のみかんとクネンボと呼ばれるみかんとの交配により、偶然に発生したと考えられています。その後、明治時代になって、江戸時代の代表的な柑橘類であった「紀州みかん」に代わって栽培されるようになりました。秋から冬にかけて収穫され、出荷時期によって9月ごろは「極早生(ごくわせ)温州」、10〜11月ごろは「早生(わせ)温州」、12月ごろから「普通温州」というように呼び分けされています。 農林水産省の「令和4年産みかんの収穫量」によると、主な産地は、和歌山22%、愛媛16%、静岡15%、熊本11%、長崎6%となっており、この5県で全国の7割を占めています。 栄養の面では、1個食べると1日に必要なビタミンCの半分程度が取れるので、風邪などの予防効果が期待されます。また、白い筋や薄皮には、毛細血管を強くするビタミンPや、腸の働きを促す食物繊維も多く含まれています。 今日の給食では、佐賀県産の早生みかんを使用しています。 ※配布文書に11月分の献立表を掲載しました。⇒「2023年11月分中学校給食献立表」 |
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