本日の献立/1月31日(水)・紅白なます ・すまし汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 691kcal、たんぱく質 28.2g、脂質 19.2g ☆紅白なます☆ 「なます」は「膾」と書き、もともと中国で古代から伝わる料理で、生肉や生魚などを細切りまたは刻んで味付けした料理だったようです。今でいうユッケのようなものと考えられ、これが日本へも伝わったようです。古事記や日本書紀にも記述があり、「膾(なます)」の語源は「なましし(生肉)」や「なますき(生切)」ではないかと考えられ、また、魚を使用したときは「鱠」の文字を使用し使い分けられていたようです。 野菜と合わせるようになったのは平安時代と考えられ、酢を使用することが主流となったのは、室町時代の院政期(1086〜1185年ごろ)になってからのようです。その後、野菜だけを使った「精進なます」が現れ、これが現在の紅白なますにつながったようです。 昔から紅白の色は平和や平安をあらわすことから、細切りの大根やにんじんまたは干し柿などを使って紅白色を表現し、一家の平穏な暮らしを願った料理として、おせち料理や祝い事の料理に添えられるようになりました。 今では、酢を使うことがほとんどなので、「膾」を「生酢」と勘違いされ、酢の物のことと思われがちですが、本来は酢の物を意味するものではありません。 本日の献立/1月30日(火)・スープ ・パインアップル(カット缶) ・コッペパン、ソフトマーガリン、牛乳 栄養価 エネルギー 784kcal、たんぱく質 34.4g、脂質 25.8g ☆帆立貝(ほたてがい)☆ 帆立貝は、千島列島、サハリン、北海道、本州北部、朝鮮半島北部などの水深10〜60mの海底に生息している扇型をした二枚貝です。危険を感じた時などに、殻を開閉することにより、泳いで移動することができます。一晩に数百メートルもの移動をしたという報告もあります。貝類にしては移動速度が速いことから、殻を帆のように立てて海上を移動しているのではないかと考えられたことから「帆立貝」と呼ばれるようになったそうです。 うまみ成分を豊富に含んでおり、とくに秋ごろから冬にかけてがおいしい時期とされています。甘みのある貝柱の部分を利用することが多く、刺身、すし、しょうゆ焼き、バター焼き、フライなどの料理のほか、干物、缶詰、燻製などにも加工されます。その他の部分も利用されますが、黒緑色をした中腸腺の部分に貝毒が存在することもあります。販売されているものは検査もされていますので心配ありませんが、個人で獲ったものなどは注意が必要です。 今日の給食では、貝柱の部分をグラタンに使用しています。 本日の献立/1月29日(月)・ツナとキャベツのごま炒め ・抹茶大豆 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 705kcal、たんぱく質 29.2g、脂質 15.7g ☆筑前煮☆ 筑前煮は、福岡県の北西部あたりの郷土料理で、かつてこのあたりを「筑前国(ちくぜんのくに)」と呼んでいたことからこの名で呼ばれています。しかし、これは九州以外での呼び名で、地元では「がめ煮」と呼ばれているそうです。この名の由来にはいろいろな説がありますが、当地の言葉で、寄せ集めるというような意味の「がめり込む」という言葉がもとになったとか、「どぶがめ」と呼ばれたスッポンをつかっていたからとか、博多湾のカメを材料に使っていたからなどいろいろと言われています。 現在は鶏肉を主材として使用することがほとんどで、他にこんにゃく、しいたけ、ごぼう、れんこん、にんじん、だいこん、たけのこ、さといもなどを使用し、最初に油で炒めてから、だし汁と調味料で甘辛く煮込みます。炒りつけてから煮るので「炒り鶏(いりどり)」と呼ばれることもあります。学校給食で郷土料理として紹介され、各地で使用されたことから、全国に広まったと言われています。 本日の献立/1月26日(金)・カリフラワーとコーンのサラダ ・ミニフィッシュ ・洋なし(カット缶) ・おさつパン、牛乳 栄養価 エネルギー 868kcal、たんぱく質 34.4g、脂質 28.3g ☆シチュー(stew)☆ シチューというのは、野菜や肉類をブイヨンやソースで煮込んだ料理の英語での呼び方で、フランス語ではラグー(ragout)となり、16世紀後半から17世紀前半にフランス料理として成り立ったものとされています。 日本へ伝わった時期は明確になっていませんが、1871(明治4)年に東京の南海亭という洋食店のメニューに「シチウ(牛・鶏うまに)」の名が記載されていたそうです。その後、明治の中頃にはビーフシチューを中心とする小麦粉とバターでつくったルウを使用し、デミグラスソースなどで味付けしたシチューが各地のレストランに普及していったようです。 今日の給食では、手作りのブラウンルウを使用したビーフシチューにしています。 本日の献立/1月25日(木)・水菜の煮びたし ・豆腐のみそ汁 ・ごはん、牛乳 栄養価 エネルギー 699kcal、たんぱく質 32.2g、脂質 17.2g ☆水菜(みずな)☆ ミズナは、日本原産とされるアブラナ科の野菜で、京都で古くから栽培されている京野菜の1つです。山城国(現在の京都府南部)の地誌である雍州府志(ようしゅうふし/1682年)には「水菜」の名で記載がありますが、それ以前からすでに栽培が行なわれていたようです。当時から、人糞などを使わずに、畑に流水を引き入れて栽培していたことから、この名がついたようです。関西以外では、「京菜(きょうな)」の名で呼ばれることが多いです。冬が旬の野菜で、「水菜が並ぶようになると冬本番」といわれることもあるそうです。よく似た野菜で壬生菜(みぶな)という野菜がありますが、これは、京都の壬生で寛政年間(1789〜1801年)のころに、葉に切れ込みのない水菜の変種として見つかりました。 ミズナはカロテンとビタミンCが豊富であるほか、カルシウムや鉄、カリウムなどのミネラル成分や食物繊維も多く、栄養バランスのとれた緑黄色野菜です。 冬が旬で、鍋もの、汁もの、サラダ、あえもの、漬物などいろいろな料理に使われ、大阪では水菜の歯ざわりを生かした「はりはり鍋」が有名です。 今日の給食では、豚肉と合わせて煮びたしとして使用しています。 |
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