本校では、平成24年4月より金融広報委員会より「金銭教育研究校」の指定を受け、金融・金銭教育に取り組んでいます。本日は1年生の総合的な学習の時間に金銭教育の取り組みが行われました。テーマは、「自滅する選択〜行動経済学を学ぼう〜」です。これまでの本校での金銭教育の取り組みは、社会科の公民的分野で行われる「株式会社ゲーム」や「家計のシミュレーションゲーム」などが中心でした。今回は行動経済学の考え方を生徒たちとともに学ぶことで、金融商品に対する考え方などを身につけようと新たに試みたものです。行動経済学の中に、「今日と明日の違いは、明日と明後日の違いよりも大きい」という言葉があります。遠い将来の目標や目的よりも、より近い目先の利益をせっかちに追ってしまう人間の心理を表した言葉です。本日の授業でも、生徒は、「夏休みの宿題を後回しにして、遊んでしまう自分の行動」をまさに行動経済学に言い当てられ、「では、どうすれば将来の目標を見失わずに行動できるか」について話し合いを行っていました。生徒は経済や金融を考えるうえで重要な概念を身近な具体例を通して理解していたようです。3月で「金銭教育指定校」の委託期間は終了しますが、これからも様々な実践を継続していきたいと思います。