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第70回卒業証書授与式が挙行されました(3月14日)

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3月14日(火) 第70回卒業証書授与式

少し寒い中でしたが、天候にめぐまれ、70期生130名が巣立ちました。

式辞

 校庭の木々の芽もほころび始め、たしかな春の息吹を感じる今日、本校第70回卒業証書授与式を挙行するにあたりまして、公私何かとご多用にもかかわりませず、宝栄社会福祉協議会会長 松井克記(かつき)様 深江社会福祉協議会会長 中野寿夫(ひさお) 様をはじめ、多数のご来賓の皆様のご臨席をお賜り、誠にありがとうございます。高いところからではございますが心よりお礼申しあげます。

今年度は、地域の皆さんと共に、東陽中学校創立70周年記念式典を挙行することができました。今後とも、本校のよき伝統を継承し、地域の皆さまに愛される学校を築いてまいりたいと思います。

さて、130名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。先ほど、一人ひとりに卒業証書を手渡しました。この卒業証書は、皆さんの今日までのたゆまぬ努力と皆さんを励まし育ててくださったご家族の深い愛情、そして、この東陽中学校の先生方の熱心な教えや導きの結晶であることも、心にしっかり刻んでほしいと思います。

“愛溢れる学年”として成長し続けてきた70期生の皆さんは、人に役に立つ自分をつくりあげるため、日々自分を磨き、仲間と切磋琢磨しながら共に成長してきました。

今振り返ると、3年生の水泳大会では、プールサイドのスタートラインに立ち、一人ひとりの名前が紹介され、競泳者が仲間から送られるエールに応える姿は微笑ましく思えました。○体育大会では、走り高跳びやリレー競技など学級・学年を超えて応援する中で、応援席が一体となり、一人ひとりの拍手と声援が大きな力となりました。○修学旅行の民泊でお世話になった方々との一期一会の出会いが、卒業後の進路に大きく夢を膨らませることになった皆さんもいます。○合唱コンクールで担任の先生にサプライズで感謝の気持ちを伝え、クラスの団結を見せてもらいました。○読書の時間や道徳の時間で様々な人の生き方に触れ、自分の人生の肥やしにできた時間。○日々の生活の中で迷いそうになった時の羅針盤となった学年だより。○教室で仲間とかわしたなにげない会話が至福のときとして感じられたこと。○部活動では、卒業生の皆さんが新たな歴史を築いてくれました。
苦しいこともうれしいことも仲間と分かち合い、乗り越え友情を育んできた70期生の皆さんに、卒業にあたりお話ししたいと思います。

これからの人生で「しっかり学び、よく考えよ」ということをお話します。孔子の論語に有名な「学びて思わざればくらし 思いて学ばざればあやうし」という教えがあります。「学ぶ」は本を読み、先生の話を聞いたりして勉強すること、「思う」は課題意識をもち自分で考えること、「くらし」は暗くてはっきりしないこと、「あやうし」はあぶないの意味です。「本を読んだり、先生に教えてもらったりして学んでも、自分で考えなければだめだ、逆に自分で考えるだけで、学ばなければ独断になり危ない」ということです。しっかり物事を身につけるためには、学ぶことと、考えることのバランスが大事だという教えです。しっかり学びよく考えて、豊かな教養を身につけて欲しいと願っています。

また、詩人吉野弘さんは「生命(いのち)という詩の中で、「いのちは自分だけで完結できないようにつくられているらしい。花もめしべとおしべがそろっているだけでは不十分で虫や風が訪れてめしべとおしべの仲立ちをする。いのちはその中に欠如を抱きそれを他者から満たしてもらうのだ。」そして「私もあるとき誰かのための虫たちだったであろう。あなたもあるとき私のための風だったかもしれない」と結んでいます。あなたの行為が少しでも人を笑顔に変えるものであってほしいと願っています。
 
終わりになりましたが、保護者の皆様にはこれまで本校の教育に温かいご理解とご支援を賜りましたこと、高い所からではございますが厚くお礼申しあげます。
それでは、卒業生の限りない前途を祝し、親孝行を忘れず 一層の成長を心から祈念して、本日の式辞といたします。


平成29年3月14日
                   大阪市立東陽中学校長  田中紹亮