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◆5月7日(火)全校集会 校長あいさつ◆

   「いじめのない社会に」

 今日は、来週5/13(月)の「いじめについて考える日」の一週間前、心構えとしていじめについての話をします。昨年2023年の日本の自殺者は、21,818人で、一昨年の2022年から63人減り、2年ぶりに減少していますが、高止まりの状態です。小中高生は507人で、過去最多だった一昨年(514人)に次いで過去2番目に多く、男子は259人、女子は248人でした。
 皆さんは、テレビやラジオ、新聞のニュースで、いじめが原因で自殺をした中学生の報道を見たことや聞いたことがあると思います。報道の情報だけでは詳しい真実はわかりませんが、人の命が絶たれたことはまぎれもない事実です。
 みなさんの周りで、人の嫌がることを言ったり、したりする人はいませんか。たとえ、冗談であっても、行きすぎると人の命を奪ってしまいます。そうなってからでは手遅れです。
 人間は動物なので、本能として、「人より優位に立ちたい、威張りたい、ええカッコをしたい」という意識を持ち合わせています。
 その中で、人間と他の動物との決定的な違いは、「弱肉強食の社会ではなく、知恵・知性を働かせて、弱い立場の人もうまくやっていける社会を構築してきたこと」にあります。
 我々はそれを、家庭や学校、地域社会で、小さい時から学んできました。特に学校という集団生活の中では、たくさん学ぶ機会を与えられてきました。
 「弱いものいじめはありませんか。」「苦しんでいる人、悩んでいる人はいませんか。」「そして、見て見ぬふりをしていませんか。」
 自分が止められないのなら、周囲の大人、先生やお家の人に伝えてください。そして、大きな事件、事故になる前に解決しましょう。未然に防ぎましょう。それが人としての知恵です。
 「みんな仲良くしましょう」
 ずっと言われ続けているのに、なかなか実現できません。いろんな考えの人がいて、いろんな背景を持つ人がいて、いろんな立場の人がいるので、大変難しいことです。しかし、できないとあきらめるのではなく、みんなが仲良くしようと努力し続けることが大事です。
 いま、何をすべきか、どうすればよいのか、一人一人が自分で考えるとともに、みんなが一緒になって考えれば、よいアイデアが出てきて、いじめのない社会に少しずつ近づき、みんな仲良くすることができると思います。ぜひそれぞれのクラスで、人に対する本当の思いやり、優しさとはどうすることなのか、いろんな機会で話し合ってください。みんなが仲良くするためによろしくお願いします。
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