オンライン授業

この休業中によく耳にする言葉にオンライン授業というものがあります。休業中はたくさんのプリントが渡されて、それをこなすばかりで子供たちの学力は大丈夫なのか、心配される方も多いと思います。もちろん私たちにとってもプリントで十分と考えているわけもありません。内代に限らず、学校の先生は授業がしたくてたまらないのです。当然、それをするためにこの仕事についているわけですから。早く学校が再開され、安心して授業ができたらと思います。
さてオンライン授業ですが、テレビでは評論家のような人が、早く整備してすぐに始めないと学力差が大きくなってしまう。行政はすぐに着手すべきだと話されています。コロナ対策にはいろいろな意見があり、様々な取り組みそれぞれに賛否があるのですが、ことオンライン授業については、全部の方が賛同しています。(私の視聴している範囲ですが)そういった話を聞いていますと、ICT万能でこれがあればすべてうまくいくという雰囲気になってしまいますが、本当にどうなのか、現場目線で私なりに考えてみました。
オンライン授業とひとくくりにして言われますが、オンライン授業には2つのパターンがあります。一つはいわゆるオンライン飲み会と同じように、zoom等をつかってテレビ会議のように子たちと遠隔で授業をする方法です。いかにも先進的ですが、相手が4〜5人の飲み会なら可能かもしれませんが、実際40名近い子どもたちの様子を見ながら授業をすることは難しいです。また、学校の施設的な問題から、40名もの家庭からのアクセスが可能なのか厳しいように思います。つながったとしても1時間の内容の取扱いは非常に困難で、内容的に限られたものになりそうです。機器の操作に慣れた、専門的な知識をもった大学のゼミなどに向いているように思います。
もう一つのオンライン授業は、教師サイドは授業を動画で録画しておき、それをyou-tubeなどにアップしておき、それを自分のペースで再生しながら自習するパターンです。今、オンライン授業を私学では取り組んでいると言われますが、多くはこのパターンのようです。以前このホームページでも案内させていただきましたように、この方法で大阪市もすでに動画をあげています。もう見てオンライン授業を受けていただけましたか?私が見たところ、さすが大阪市が作っているだけあって、よくできています。しかし、この動画1本作るのにものすごい労力と検討が必要になってきます。とても各時間の授業を流すといったことは各担任単位では困難です。
オンライン授業についてはどうしても家庭での通信環境や機器の問題があります。全部の家庭でパソコンやスマートフォンがないといけないわけで、機器をどうやってすべての家庭に行き渡らせるかという問題があります。通信料も課題ですね。
オンライン授業になんとなく否定的な感じで書いてしまいましたが、けっして反対いているわけではありませんし、今後このようなインフラ整備をしっかりと進めていき、このような事態になったときに、スムーズに活用できるようにしていくべきですね。
また、上記のオンライン授業ではどうしても教師サイドからの知識注入型の授業になりがちです。また子ども同士の意見の交換は難しいです。今年から新しい学習指導要領が始まりましたが(まだ始まっていないのが正しいのか!)、そこには「主体的・対話的で深い学び」がキーワードとされていますが、実際に子ども同士が顔を寄せ合って、課題解決に向けて議論していくような学びを進めていきましょうと示されています。その点から考えると、実際、に学校で安心して子どもたちみんなが話し合いながら自分の学びを先生と一緒に進めていける授業が待ち遠しいです。
おすすめとしては、一押しでNHK for schoolですね。
https://www.nhk.or.jp/school/
6年生の社会科なんかではなんと中村獅童さんがやっています。
さすがNHK!
見ないと損ですよ。
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