3学期始業式 校長講話 「新しい年を迎えて―エネルギーをたくわえ、パワーアップを―」みなさん一人一人の顔を見ていると、休み前と違っているところがあります。それは、目です。目の輝きが違うように見えます。 夢や希望を持っている人の目の輝きや行動は、どこか違って見えるものです。 寒い冬と暖かい春を迎える三学期。校庭の学習園には、花も緑もなく、土しか見えません。でも、その土の中には、春に咲くチューリップなどの球根、菜の花などの種が植えられています。 どんなに寒い冬であっても、土の中で暖かい春を待ち、美しい花を咲かせるために、エネルギーをたくわえる努力をしているのです。校長先生の好きな詩の冬の部分です。「何も伸びない冬の日は、下へ下へと根に伸びる」つまり、根を下に伸ばし、しっかりと栄養を吸収しているのです。 目に見えないけれども、体中にエネルギーを増やす努力をし、大きな体をつくる季節が「増ゆ」(冬)です。そして、体の中にエネルギーがたまると、体が張ってきます。その張っている季節が、「張る」(春)です。張って張って体が耐えきれなくなると裂けてしまいます。その裂ける状態が「咲く」ということだと考えています。 4月から始まった今年度もいよいよ、10ヶ月目に入りました。この三学期が終われば、6年生は中学生に、1年生から5年生は、1年ずつ進級し、新しい1年生を九条南小学校に迎えます。そこで大切なことは、4月になれば、進学するんだ、進級するんだということだけでなく、大切なことは、今の学年で体中にエネルギーを一杯たくわえて、春には、見事に花が咲き誇れるようにしておくことです。三学期に新しく学ぶ学習内容は少ないです。まとめの学習がほとんどになります。2学期の終業式でも言いましたが、この1年間どれだけしっかり学べたかを診断するテストが間近に迫っています。まず、そのテストで全力が出せるようにまとめの学習を頑張ってください。 そして、寒い時期だからと言って休み時間、教室に閉じこもっていては、体にエネルギーがたまりません。寒さに負けず、運動場に出て元気に体を動かし、目標をしっかり立てて計画的にこの1年間の復習をしておいてください。 心と体、そして頭脳を鍛え上げ、パワーアップする準備をするのが三学期です。精一杯頑張りましょう。 |
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