12月25日終業式の話今日から冬休みです。長かった二学期の疲れをとりながら、平成29年の一年を振り返ってみてほしいと思います。特に9年生は進路獲得に向けて、がんばらなければならないときです。 平成30年1月9日には皆さん全員の元気な顔を見せてほしいと思います。 元気な顔で集まってもらうために、お話ししておきたいことが二つあります。 一つは、交通安全です。みなさんはもう十分に交通安全には気をつけていると思いますが、お休みになる分、自転車などで出かける機会が多くなるのではないかと思います。先日もスマホを見ながら自転車を運転していて、お年寄りにぶつかって、その方が亡くなった事件がありました。自転車でも交通事故が起こります。皆さんがケガをしてしまうだけではなく、誰かをケガをさせてしまうこともあるので、くれぐれも注意してください。 もう一つは、長い休みが終わる頃になるといろいろと心配なことが増えて来てしんどくなる人がいます。みなさんのように若いときにはいろいろと悩むものです。ひとりで悩んでいてもなかなか前に進みにくいものです。なので、まわりの大人でも良いし、いろいろな相談窓口があるので、そこに相談してみるのもありです。とにかく、誰かに相談してみてください。 それでは、みなさん、良いお年をお迎えください。そして、来年1月9日には元気な顔を見せてください。 12月18日の全校集会での話先々週から本校では読書週間を実施していました。 ちょうど期末テストも終わったタイミングでしたが、何か本を読んでみましたか? 本を読むのは苦手だ、キライだという人も多いかもしれませんが、それはきっとあなたが素敵な本に出会っていないからかもしれません。 というと、「だって、何を読めばいいか分からない。誰も教えてくれない」と言うかもしれませんね。あなたに合う本は最終的にはあなたが見つけるしかありません。でも、あなたの信頼する先生や図書館の司書さんなどに相談するのは一つの方法かもしれません。 本の面白さが分からないまま大人になってしまったら、損ですよ。将来、素敵な本に出会って、本って素晴らしいなと思ったとき、「なんでもっと早く教えてくれなかったの?」と愚痴を言うかもしれませんね。 ちなみに、ぼくは小学校のときはいわゆるお話の本は読むのが苦手でした。図鑑とか百科事典が好きで、世の中のいろいろ分からないことが説明されているものが好きでした。物語を読むようになったのは中学生になってから。最初に気に入ったのはシャーロックホームズでした。あまりにも気に入って、文庫本を寝ながら読んでいたので、たちまち目が悪くなってしまいました。その後は星新一のショートショートやSFなど範囲も広がってきて、面白い本を自分で見つけられるようになりました。 本屋さんや図書館で自分に合った本に出会えるととってもうれしいですよ。読めば読むほど自分が求める本の目利きができるようになります。若いうちは、いろいろ読んでみてください。素敵な冒険が待っていますよ。ゲームも楽しいかもしれないけど、たまには本を開いてみませんか? 校長室前にはちょっと変わった面白い本が並んでいます。いつでもどうぞ。 12月11日の全校朝会おはようございます。 最近めっきり寒くなりましたが、皆さんとっても元気ですね。 この季節になると、一つ嫌なことがあります。それはなにかというと、静電気。パチパチくんです。静電気って知っていますか? 何かものに触ろうとしたときとかお友達と手をつなごうとしたときなどにパチッと音がして、指先が痛くなったことないですか? 校長先生はあれが苦手です。機械を触ったり、扉を開けようと思って把っ手を触ったときにバチッときます。 実は、これをマシにする方法があります。バシッときて、痛いのは人間には、痛いとかか熱いとかを伝える神経があちこちにあるからです。バシッときたら痛さが神経を伝わって来るから、痛く感じるわけです。ということは、神経のないところで触れば痛くないわけです。 神経のない所ってあるのでしょうか…。それがあるんです。手や足の先の爪には神経がありません。だから、バチッとくるのが嫌なときは、触るときに爪で触ります。バチッときますが、痛さはかなりマシですよ。 では、なぜ冬になるとバチッとくるのかというと、冬は空気が乾燥しているので、静電気が発生しやすいと言われています。空気の乾燥が原因だったのですね。もう一つ空気が乾燥していると風邪も引きやすくなります。鼻や喉の粘膜というのが乾燥に弱いので、風邪に負けてしまいそうになります。 ところで、風邪と言えば、手洗いうがいですね。きちんとできていますか? また、ハンカチ、ティッシュは持っていますか? 二学期の終わりまであと2週間ですが、風邪に気をつけて、健康に過ごしてください。 12月4日の全校集会の話おはようございます。もう、12月です。はやいですね。今年もあと一月足らず。一年の締めくくりをしましょう。 さて、今日12月4日から第69回人権週間が始まります。人権週間ってなんでしょうか。法務省のHPの説明を読んでみます。 「国際連合は,1948年(昭和23年)12月10日の第3回総会において,世界における自由,正義及び平和の基礎である基本的人権を確保するため,全ての人民と全ての国とが達成すべき共通の基準として,世界人権宣言を採択したのに続き,1950年(昭和25年)12月4日の第5回総会においては,世界人権宣言が採択された日である12月10日を「人権デー」と定め,全ての加盟国及び関係機関が,この日を祝賀する日として,人権活動を推進するための諸行事を行うよう,要請する決議を採択しました。 我が国においては,法務省と全国人権擁護委員連合会が,同宣言が採択されたことを記念して,1949年(昭和24年)から毎年12月10日を最終日とする1週間(12月4日から同月10日まで)を,「人権週間」と定めいます。<少し省略>皆さんもお近くの催しに参加して,「思いやりの心」や「かけがえのない命」について,もう1度考えてみませんか?」と書いてあります。 さて、何も人権週間だからと言って難しいことを考えてくださいというものではありません。説明の最後にあったように、「思いやりの心」や「かけがえのない命」について、考えてみてほしいなと思います。 皆さんの日常生活的には、例えば「人の悪口を言わない」と心に決めるだけでもいいと思います。悪口を言う人は、その人の嫌な部分をみつけ、責め立てるわけです。それも場合によってはたくさんの人数で…。冷静に考えた時、これってとても恐ろしいことではないですか? 心がダークサイドに落ちてしまっています。そんな自分が許されますか? 「だって、あの子が嫌いだから…、憎たらしいから…。」 嫌い、憎たらしいと言う気持ちはどこからきているのでしょうか? それはあの子の問題でしょうか? あなたの気持ちはあなたのものです。だれにも侵害されるものではありませんが、その分あなた自身が責任を持つべきものでもあります。あの子のことをどれだけ知っているのでしょうか? 完全な人間がいるのでしょうか。あなたは完全ですか? 一部を観て好き嫌いと決めるのは早計ではないでしょうか。誰にも欠点もあれば長所もあります。見る方向を変えたら、嫌だったと思ったあの子もとても素敵なともだちに変わるかもしれません。 デジタルの時代だからと言って、好きか、嫌いかの二者択一ではなく。そのどちらでもない状態もありだし、斜め上の「好きでも、嫌いでもない。単に私と合わない」という状態もありでしょ。合わないから喧嘩する、悪口を言うと言うのではなく、合わないなら必要以上に干渉しなければいいのではないでしょうか。 そんなことをちょっと真剣に考えて観てください。みなさんの世界観が大きく変わるチャンスかもしれません。 今朝、ネットでニュースを見ていると、奇しくもこんな記事がありました。 作家でミュージシャンの辻仁成さんが、息子に当てたメッセージです。 「息子よ、批判されたら意識されているんだなと思え。悪口言われたら、このかまってちゃんめ、と笑え。陰口言われたら、面と向かって言えないんだなと思え。自分のストレスを他人に押しつけてすっきりしたい奴らの踏み台になるな。自分は人を馬鹿にしない、と強く決めたら良い。めっちゃかっこいいじゃん。」 それから、最後に今日から読書週間です。期末テストも終わったし、ガンガン本を読んでみませんか。また面白い本をご紹介したいと思います。 |