5月15日に考えたこと今から52年前の5月15日、沖縄が日本に返還されました。沖縄は太平洋戦争によって日本で最も激しい戦闘に巻き込まれ、戦後もアメリカに占領された状態が続きました。終戦後30年近くも経って、ようやく日本に返還され、沖縄の人たちは、これでようやく戦争が終わると期待もしました。しかし、それから50年以上も過ぎた今でも、沖縄には日本で1番多くのアメリカ軍基地が残っていて、様々な苦しみや不安が続いています。 この戦争が終わった時には、日本は自分たちの悪かったことを反省し、2度と戦争はしないと誓いましたが、それまでは自分たちが正しいと主張していました。今も、世界ではいくつもの戦争が起こっていますが、どの場合でも戦争を始めた国は自分たちが正しくて、自分の国を守るために戦っていると主張します。本当は、相手の国の多くの人が亡くなり傷つき、自分の国の軍隊でも死者が出る現実をしっかり見つめ考えれば、暴力に訴えるのは間違いだと気づくべきなのです。しかし、そうはならずに戦争が続いてしまうのです。 先週、命の大切さやいじめの話をしたときに、いじめをしてしまう人は自分が悪いことに気づきにくいと言いました。「そんなつもりじゃない」とか「相手に何か悪いところがあるから」という言い方をして、自分は間違っていないと思い込んでいるのです。とてもよく似ていると思いませんか? いじめや暴力も戦争も、相手を傷つけるから絶対ダメなんだと、あらためて考えていきたいものです。 |