帰省にて思う私もお盆休みをいただき、1週間ほどゆっくりと田舎にお墓参りに帰ってきました。田舎は瀬戸内海の島で本島といいます。ちょうど瀬戸大橋の横にあります。もちろんコンビニもなければスーパーなんてとんでもない、お店というものが皆無に等しい島です。両親がその島の出身で私は小学生のころは毎年一か月間をそこで過ごしていました。そこで毎日虫取りや魚釣りをして過ごしていたのが今の自分のベースになっているように思います。 毎年恒例なんですが、毎晩家の前の防波堤で夜釣りをしてきました。上の写真はその釣果ですが、全体に小物ばかりです。ただ、のんびりと夕涼みしながら浮子を見ていると何とも言えず気持ちが落ち着きます。 今年は息子が「魚釣りを覚えたい。」と言い出したので、私は喜んで一通りのことを教えて「あとは経験を積むのみ」と二人で夜釣りをしたのですが、ふと十数年前に事故で他界した父と二人で夜釣りをしていた時のことを思い出し、時の流れを感じながら父の姿を思い浮かべていました。よく考えると墓参りが本来の目的で帰省していたのであって、釣りはおまけでした。ただ、お墓参りをしながら周りを見たときあちらこちらで花を添えて線香を立てている人を見ていると、自分の目の前にあるこのお墓の下に眠るおじいさんやおばあさん、ご先祖さんがいてくれたおかげで今の自分がこの世に存在するわけです。戦国時代や第二次世界大戦などを必死で生き抜いてくれたおかげです。そう思うと自分も命、家族を大切にし、次の時代にきっちりとバトンを渡すことを忘れずにいたいとあらためて思う一週間でした。皆さんも命・家族・先祖を大切にしてくださいね。 校長 校長室の隣人上の写真、なんだかわかりますか?そうですハチの巣です。ハチといってもスズメバチのような大型ではありません。人にも向かってくるようなことはありません。(私の経験上)先日ふと窓の外を見ると一匹のハチが窓際を飛んでいました。私はぼーっと見ているとさらにもう一匹が飛んできたので今度はじっとどこへ飛んでで行くのかを見ていました。すると窓際のアサガオの生い茂った中に入っていくのでよく見ると、握りこぶし大の蜂の巣があるではありませんか。昨年スズメバチの巣を二つ除去したのですが、今回は「怖いなぁ」という感情よりもむしろけなげに働く姿になぜか愛着がわいてきました。もちろん生徒が行き来するところなら除去するのですが、校長室の窓際なので刺されるとすれば私でしょう。こうして窓を閉めて、日ごとに大きくなる巣を見ているとそれをちぎって退治するのが何ともかわいそうで。とりあえず夏休みの間だけはそっとしておいてあげようと思います。そして休みなく働くその姿に感心しながら共存していこうと思います。ちなみに校長室の網戸にはセミやカマキリなどもちょくちょく遊びに来てくれるので、生物好きの私には癒しの空間でもあります。気軽にのぞいてくださいね。 さりげない優しさ翌朝の出勤時その道を通ると一人のおじいちゃん(失礼)がガサゴソと何かをしていました。近くを通り過ぎる時によく見ると雑草を手で丁寧に抜いていたのです。「えっ、もしかして」と思いながら、翌日の朝にそこを通るときれいになっている範囲が広がり、その横で昨日のおじいちゃんが今日も手入れをしておられました。私は「ありがとうございます。きれいになりましたね。」と声をかけさせてもらうと、「みんなの歩道やから。これぐらいしかでけへんけどな。」と笑顔で答えてくれました。私は汗をだらだら流しながら歩道をきれいにしているその姿を見て、すごく爽やかな朝に感じられました。こういったさりげない優しさってすごく素敵に思いませんか。 |