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全校集会講話

 今日12月4日から10日までの1週間を、日本では人権週間と定めています。なぜ、この1週間が人権週間なのかというと、国際連合が1948年12月10日に「世界人権宣言」を採択し、その採択された12月10日を最終日とする1週間という意味からです。
 日本では、この人権週間の中で、国をあげて人権問題の解消や人権意識の向上について取り組むとされており、今年の重点目標は「〜考えよう 相手の気持ち 未来へつなげよう 違いを認め合う心〜」となっています。

ある中学3年生の作文を紹介したいと思います。

 あの時もっとたくさん話しておけばよかった。でもそう思った時にはもう遅いんだ。
 私の家族はとても仲が良く、休みがある日には旅行に出かけたり、晩御飯を家族全員で食べたりなど楽しい毎日を送っていました。ですが、私は中学に入ると家族と接する時間が短くなり話をする機会や遊びに行く時間も減っていきました。私は勉強や塾、友達関係などでストレスがたまり、何かあるたびに親にひどい口をたたいたり言うことを聞かないなど、身勝手な行動をとっていました。そんな私に対して叱ってくる父や母の存在が正直とても嫌で、いつも「うるさい」「うざい」「ちょっと黙ってて」など無責任な言葉を投げかけていました。
 そんな時、私の歪んだ心を正してくれるように声をかけてくれたのは私の祖母でした。
 「今という瞬間は二度と戻ってこない。だから、どんなときでも相手の気持ちを考えて言葉を発するんだよ。一度発した言葉は消えないんだからね。どんな人にも感謝の気持ちを忘れてはいけないよ」と。
 祖母が「死」に近づいているという事実を受け止めながら、必死になって伝えてくれた私への最後のメッセージです。祖母は、その静かな病室に一定のリズムを刻んでいる大きな機械音とは対照的に、酸素マスクの奥にかすかに見える口から一言一言、ゆっくりと小さな声で話してくれました。声は小さくとも、その奥に秘められた強く訴えかけるような言葉を私は忘れることができません。この話をしてくれた次の日、祖母は亡くなりました。「もっと話しておくべきだった。どうして私はこんな当たり前のことに気付かなかったんだろう。祖母にだって『ありがとう』という一言が伝えられていないのに」今更考えても遅いとわかっていながらも泣きながら思い続けました。けれど、だからこそ私はもう二度と同じことを繰り返してはいけないと思いました。

              (中略)

 「言葉」と聞いてどんなことを思い浮かべるだろうか。今までの私ならきっと「何気なく発した一言が人を傷つけてしまうことがある」と答えるだろう。しかし、今の私はこんな言葉を付け加えたい。それは「何気なく発した一言で誰かの心を暖めることだってできる」ということだ。一人一人の言葉の力は偉大だということ。自分が少し考え方を変えるだけでここまで大きな差が生まれる。だから今まで後ろに引いていた足を、勇気を出して前に踏み出してみようと思う。一歩でいい。少しずつでいい。そうすればきっと、私の目に映る未来の形がちょっとずつ輝かしい理想の形に変わっていくはずだから。
 その第一歩として、大切な誰かに伝えたい。「ありがとう」という一言を。

 人権については、毎日考えるべきことですが、この人権週間の機会に、自分の人権意識を見直し、「相手の気持ちを考えて行動する」ということを常に心がけてほしいと思います。

アンサンブルフェスティバル2

大変素晴らしい演奏を聴かせていただきました。吹奏楽部の皆さん、本当にありがとうございました。
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アンサンブルフェスティバル1

本日、吹奏楽部は金蘭会高校で行われた「第15回大阪市立中学校アンサンブルフェスティバル」に出場し、「情熱大陸・メインテーマ」を演奏させていただきました。
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1年平野フィールドワーク3

同じく「平野フィールドワーク」の様子です。
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1年平野フィールドワーク2

「平野フィールドワーク」の様子です。
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