税の漢字、のぎへんの部分はいわずもがな米、つまり昔の税を表している。私が疑問に思ったのは兄の部分だ。一説によれば、神への祈りを支えている人の姿だそう。つまり神への祈りが税ともいえるのではないか。税はみつぎとも読める。税は、神すなわち私たちの希望、喜びなどの輝いた存在へのみつぎ物かもしれない。だが祈りを支えている人の姿は、重荷を支えているようにも見える。しかしよく考えてみてほしい。税は私たちの重荷ではなく幸福のしるしなのではないか。

税からの恩恵は身近なところにありふれている。学校はたくさんの実験道具や運動器具は税によって学校に届けられている。これらのおかげでただ知識を学ぶだけの教育でなく、知識として学び、その学びを実験などで体感する。まさに充実した学校生活になっていると思う。さらに、コロナ禍における今だからこそ分かることがたくさんある。コロナウイルのワクチンはとても有効な対策だ。もし感染しても、困らないように給付品がもらえる。これらも税によって支払われている。税は暮らしだけをサポートしてくれるのではなく、より良い暮らしを送れるように私たちを支えてくれているのだ。　
幸せだけを望むのではなく、税を払った恩恵として十分な幸せを得られるということを先人たちは漢字を通して教えてくれた。義務ではなく、明るい未来を望む私たちの権利として税を大切にしていきたい。