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いじめについて考える日

6月29日(児童朝会)

 1学期の授業が始まってほぼ1か月。去年までとは違う学校での生活にも慣れてきましたね。また、皆さんの様子を見ていると、新しいクラスのお友達と仲良くしているなあと感じますし、困っているお友達に声をかけてあげている人、お手伝いをしている姿もよく見かけます。
 でも、新しい生活に慣れて、お友達のことも少しわかってくると、たまには、ケンカも起こってしまいます。ケンカはたいてい、お互いの気持ちが通じなくて、ちょっとわがままが出てしまったり、これくらいは相手がわかってくれるだろうと思いこんだりしたことが、だんだん大きくなってお互いに傷つけあってしまうことになります。それでもケンカは解決できます。自分だけが傷ついたと思っていても、少し時間が経つと、自分が言い過ぎたことや乱暴な行動や言葉を反省し、相手に「ごめんなさい」を言えるようになります。自分が気づくより先に周りの人が教えてくれることもあります。「ごめんなさい」と言うと、実は相手も同じようなことを考えていたことが分かったりします。こうなると、お友達関係が元に戻りますし、ひょっとしたら前よりももっと仲良くなれることもあります。
 ところが、ケンカと違って、だれかを一方的に傷つけてしまうと、お友達関係は壊れてしまいます。自分では「ちょっと冗談を言ってみた」「軽くちょっかいかけた」だけで、相手を傷つけたことを分かっていない場合はもっと深刻(心に深く刻まれるぐらいにひどいこと)です。自分が傷ついていないから、よく考えようとしないと、もっともっと深刻になります。そんな人が二人、三人と増えていくと、お友達との関係だけではなくて、一人ひとりの心が壊れていってしまいます。こうして「いじめ」が起こり、大きくなってしまうのです。ケンカのようにすぐには解決しません。
 今日は「いじめについて考える日」です。「いじめ」はないほうがいいに決まっています。でも、残念ながら私たちは人を傷つけてしまうような心の弱さも持っています。どうしたら、いじめをなくしていくことができるのでしょうか?
 答えは、皆さんが考えることで必ず見つかります。まず、自分のことを考える。自分が傷ついていないか、同時に、自分がだれかを傷つけていないか。そして、周りの人のことをしっかり見てみる。元気をなくしている人はいないか、傷ついて弱っている人はいないか。先生たちも皆さんを見守っています。皆さんが自分のこと、周りの人のことを考えることで、だれもが楽しいお友達関係を深めていくことができると思います。
 少し難しい話になりましたが、ゆっくり考えてみてわからないことがあったら、ぜひ質問してみてくださいね。また、教室で担任の先生からもお話を聞いてください。


 監護当番の先生から週目標と7月の目標のお話、生活指導の先生からあいさつと遅刻についてのお話がありました。

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