心が痛くならないウソってある?
2月22日 全校朝会
先週の放送集会で、ウソをついてしまうと自分の心に引っ掛かりができて、いやな気持になる、というお話をしました。でも、中にはウソをついても気にしなくていい場合もあります。どんな場合でしょう? ある小説家は小学生の時、学校の先生から「あなたはウソばかりついているから、大人になったら政治家か小説家になりなさい」と言われたそうです。本当かウソかはわかりませんが、この人はその言葉にも影響されて小説家を目指したそうです。小説家というのは物語を作る人のことですね。物語は実際の出来事に基づいて作る場合もあります。でも、全部が事実なら、物語・小説とは言いません。書いた人が頭の中で組み立てたお話ですから、事実とは違い、作者はウソをついていることになります。でも、だれも傷つけず、むしろ楽しみます。こわい話であっても、好きな人はどんどん読んでいってしまいます。小説家のことをウソつきだと責める人もいません。物語はウソであっても構わないのです。始めからみんなが分かっているからです。 少し前、1年生みんなが授業でお話を作っていました。大冒険があったり人助けがあったり、一人一人違ったストーリーがありました。読んだ人、聞いた人も楽しんでいて、私も上手に作っているなあと感心しました。 「これは作り話なんです」とみんなが知っていれば、作った人はウソつきにはなりませんし、他の人も自分自身もいい気分になれることもあるんですね。 ・大阪市青少年読書感想文コンクールで入賞した人たちに賞状を伝達しました。 |