☆★☆育もう子どもの笑顔と地域の和・・・育和小学校☆★☆

3月号

     1年間ありがとうございました!
 三寒四温の言葉のとおり、少しずつ春の訪れを感じる頃となりました。平成29年度もいよいよ最後の月を迎えることとなりました。3月19日(月)には、6年生が本校を巣立っていきます。万物が成長する季節を迎え、育和小学校の子ども達も最後のまとめに取り組んでいます。学校としても1年間をふり返り、新年度の教育活動の準備の時期に入ります。地域、保護者の皆様には、この一年間、本校教育活動にさまざまな面からご理解とご協力をいただき、本当にありがとうございました。
今後も皆様からの十分な信頼を得られるよう、しっかりとした目標をかかげ、育和地域の学校として、ますます質の高い教育活動の推進に努めてまいりたいと考えています。来年度もどうぞよろしくお願いいたします。

    「耐雪梅花麗(ゆきにたえてばいかうるわし)」
 育和小学校の裏庭にある梅の花が満開です。桜の花も美しいですが、ひっそりと静かに咲く梅の花もなかなか趣があるものです。
「耐雪梅花麗(ゆきにたえてばいかうるわし)」。これは、現在放映中のNHK大河ドラマ「西郷どん」の主人公・西郷隆盛が、妹の三男・市来政直に向けてアメリカ留学の際に送った漢詩の一部だと言われています。この言葉は、メジャーリーグ・ヤンキースでも活躍した元プロ野球選手・・広島東洋カープの黒田博樹さんの座右の銘としてもよく知られています。
冬の厳しい寒さに耐えしのぶからこそ、梅の花は春になって一層美しく咲き、かぐわしい香りを発する、という意味です。人もさまざまな経験や試練を積み重ね、乗り超えることで大きく成長を遂げる、という意味も込められています。
 卒業までに子ども達にもお話をしようと思っていますが、卒業していく6年生は、この育和小学校でたくさんの経験や試練を積み重ねることができたでしょうか。その経験や試練を与えてくれたのは誰だったのでしょうか。
それは、保護者の方であり、地域でスポーツなどを指導してくださった方であり、教職員だったはずです。もしかしたら、それは一緒に過ごした友達だったのかも知れません。もうすぐ卒業式。別れの時が近づいています。
6年生の子ども達が、改めて自分にとって貴重な経験をさせてくれたのは誰だったのかについて振り返り、多くの方々に感謝の気持ちをもって育和小学校を元気に巣立っていってほしいと思っています。
卒業していく子ども達が『「耐雪梅花麗」苦労なくして、栄光はない。』この言葉の意味をしっかり理解し、苦しいことがあっても自分の可能性を信じ、自己研鑽を積み、たくましく育っていってくれることを心の底から願っています。
 
                  校長 安 藤  直


2月号

    春はそこまで・・・
このあいだ新年を迎えたかと思ったら、もう2月。寒さが本格化する時期です。寒いだけでなく,2月はいろいろな試練や苦しみが多いと言われますが,ただ我慢するのではなく、子ども達にはその大変さに挑戦していく気構えをもって頑張っていきたいものです。
 さて、2月3日(土)は、節分です。厄を払うために豆まきを行うお宅も多いと思います。最近では、豆まきと併せて恵方巻きを丸かぶりする風習も全国的に行われています。この風習は大阪から全国に広がったものだそうです。ちなみに今年の恵方は南南東の少し右だそうです。縁起を担ぎながら恵方巻きを家族みんなで丸かじりするのもよいのではないでしょうか。節分の次の日は、立春です。暦の上では春になります。春の気配を伝えるニュースも聞かれるようになりますが、まだまだ季節型のインフルエンザにかかる心配もあります。子ども達には手洗い・うがいを励行させることにより、健康に十分気をつけて寒いこの時期を乗り切ってほしいと思っています。

  靴をそろえる大切さ!「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」
育和小学校には、、現在602人の子どもたちが生活し、毎日、上靴や下靴を何度も出し入れしていますが、どの学級も靴がちゃんと揃って靴箱にしまってあります。靴箱だけではありません。保健室や多目的室に下靴を脱いで入る時は、いつも綺麗に靴を揃え並べる習慣が定着してきています。当たり前のことですが、みんなが当たり前のように続けることはとても大切で、「靴箱は、心をうつす鏡」のように感じます。靴をそろえることのできる子は、交通事故に遭わないとも言われています。
私の好きな教育学者の一人である森 信三氏は、「学校の靴箱を見れば、その学校でどんな授業をしているか、どんな先生がおられるか、どんな子どもたちがいるか、レベルが一目でわかる。」と言っています。また、「靴が見事に揃っている学校からは、とても素晴らしい子どもたちが育っていきます。」とも言っています。
福井県に永平寺という大きなお寺があります。今から約800年前、鎌倉時代に、曹洞宗の道元というお坊さんによって開かれたお寺です。その永平寺の入り口に「脚下照顧」の札が掲げられています。「脚下(きゃっか)」とは、「自分自身」を指し、「照顧(しょうこ)」とは「かえりみてよく見る」という意味です。「我が身・我が心」をふり返り、よく見極めて事に当たれという教えです。「反省のない者に向上は無い」と言われます。つまり、「自分の足もと(我が身や我が心)をふり返り、自分の立場をよく考えて行動せよ。」という意味です。そこから転じて「履き物をきちんとそろえましょう。履き物をそろえることで心を落ち着かせ、自分の行いをよく考えましょう。」という意味になったそうです。靴をそろえることは、心を整えて、周りを見る余裕をつくることにつながります。
次の学年まであと2か月。子ども達には、「脚下照顧」の心をもって、家でも学校でも自分の履いている靴をきちんとそろえる習慣をしっかり身につけて、次の学年に進んでほしいと思っています。
         校長 安 藤  直 

1月号

   新年 あけましておめでとうございます!
新しい年が始まりました。新年をご家族お揃いで穏やかにお迎えられたこととお慶び申しあげます。旧年中は、保護者・地域の皆様にさまざまなご支援・ご協力を賜りありがとうございました。
さて、平成30年という新年を迎え、子ども達には新たな目標をもって頑張ってほしいと思っています。職員一同、今年も子ども達の健やかな成長のために力を尽くしてまいりたいと考えております。本年も、育和小学校の教育にご理解、ご支援くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

      1%はだけ誰かのために!
 新年を迎え、今年こそ何かを始めたい、目標をもって頑張りたい、何かを変えたいと思っている方も多いと思います。そんな方には、まず1%の力で取り組めばよいという考え方がおすすめです。これは、私の好きな作家の一人である鎌田實(かまたみのる)さんの著書「1%の力」の中に書かれています。

 著書の中で彼はこう言っています。「陰惨な事件が頻発している。とんでもないことに、多くの加害者が自分は被害者だと思っている。みんな自分のことしか考えられなくなっている。事件にはならないけど、生活の周りで嫌なことがいっぱい起きている。
自分、自分、自分。こんな時、1%でもいいから相手の身になってみることが大切なのです。「1%ずつ」事態は好転するはず。誰かのための1%が社会を変えるのです。(中略)
 1%は誰かのために、その1%が回り回って自分に力を与えてくれるように思います。その力をまた、困っている人のために回転させていきます。こうやって回っていくうちに、誰かのためにが、いつか、知らない間に10%になり、20%になり、50%になり、100%を超えるようになったら最高です。」と。

 1%だけ生活習慣を変える。1%なら嫌なことも我慢できそうです、1%なら何かできそうです。まず1%だけと思うと心や体を動かしやすくなります。1%から始めることは、何かをスタートさせるコツかもしれません。私は、この1%の考え方は、いろいろなことに応用できると思います。みんなが1%ずつ人のために生き方を変えればわれわれの社会も変わっていくはずです。1%だけでも自分の心を開いてみる。次に1%だけでも相手が心を開きやすいようにしてみる。この1%からがとても大切だと思います。
今年も1%だけ誰かのために、1%だけ学校のために、1%だけPTAのために、1%だけ地域のために力を貸していただければありがといと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
 1%から少しずつ誰かのために、そんな考え方をもつことのできる育和っ子が育つ学校にしていきたいと思います。
              校長 安 藤  直

12月号

   よく頑張ったね!「土曜参観・作品展」!!
11月11日(土)に開催しました作品展には、早朝より多数ご来校いただき、本当にありがとうございました。どの学年の作品も一人一人の子ども達が力を出し切り、精一杯、自分なりの表現することができていたと思います。作品展を終えた子ども達の表情からは充実感や達成感が伝わってきました。本当によく頑張ったと思います。
さて、早いもので今年もあと残すところ1ヶ月。2学期のまとめがしっかりできるように取り組んでまいりたいと思います。

12月4日〜10日は、人権週間!
今年のスローガンは「考えよう相手の気持ち、つなげよう違いを認め合う心」です。
今月は、人権週間にちなんで、宮城県のある子どもが書いた作文を紹介します。
    「輝く未来を生きるために」
私の家族は、六人家族です。父と母、祖父母、私、そして弟がいます。今年中学一年生になったばかりのかわいい弟です。私の小さい頃からの夢は、「弟とけんかをすること」です。よく考えてみれば自分でもおかしい夢だな、と思います。
でも、夢はいまだに叶えられていません。弟が生まれると聞いた時、私は飛び上がって喜びました。私もそうだったのですが、黄疸がひどく、交換輸血を三回もしました。しかし、症状は改善せず、仮死状態に陥り、一命を取りとめましたが、脳に重い障がいが残りました。脳性麻痺のため弟は話す事も、歩く事も、食べる事もできません。家族と出かける際、弟は車椅子に乗っています。すれ違った人にじっと見られたり、小さい子が、「あの子は、何で車椅子に乗っているの。」と質問する声が聞こえたりしたこともありました。うちの家族は普通じゃないのかな。外出する度に幼い心の中で疑問が膨らんでいきました。
私が幼稚園の時です。夏祭りに家族で出かけた際、私はたくさんの視線を感じ、たまらず母親に聞いたのです。「何で皆、弟のことじろじろ見るの。」「皆、かわいいねって見てるんだよ。」と言う母でしたが、残念ながら、私にはそう感じられませんでした。誰もかわいいと言わないことを訴える私に、温かい笑顔で母は答えてくれました。
「恥ずかしいから、知らない人にかわいいって言わないでしょ。私達がその分、かわいいって言ってあげればいいんじゃないかな。」車椅子だから、人と違うから見られることや障がいを卑屈に捉える生き方ではなく、母はありのままを大切に受け入れること、弟の良さをきちんと受け止める必要性を私に教えてくれたのだと思います。
私が保育所に通っている時から、母は弟が皆に受け入れてもらえるよう努めていました。弟を見たことのない友達が、弟を見て「この子、生きてるの?人形?」と聞いてきたのです。母は、小さい子にもできるだけ分かりやすく、説明しました。「大丈夫、生きてるよ。弟なんだけど、ちょっと病気で歩けないの。」その子は「よろしくね。」と弟の手を握り、弟と友達になってくれたのです。私は心から嬉しく思いました。
私は、金子みすゞさんの詩「わたしと小鳥とすずと」が大好きです。誰もが素晴らしい長所があり、「みんなちがって、みんないい。」というフレーズに、勇気をもらえるからです。障がいがあっても、私達と同じように得意なことがあり、人に元気を与えることができる存在だと、私は思うのです。
弟のチャームポイントは笑顔です。音楽を聴いている時、周りにたくさんの人がいる時、弟の表情はとても嬉しそうです。私も学校であった出来事を話してあげるのですが、弟の笑顔を見るととても元気をもらえます。弟の笑顔は、人を癒し元気を与える力があります。
私が小学生の頃、母が迎えに来る時は必ず弟と一緒に迎えに来てくれました。私は弟が大好きなので、本当に待ち遠しい時間でした。私には、障がいのことを多くの人に理解してほしい、という願いがあります。父や母ももちろん同じで、弟を子ども達の輪の中に積極的に連れて行きました。 弟は、私の家族にとって宝物です。障がいがあっても弟はどんどん交流の輪を広げ強く生きています。障がいを持つ人にももちろん人権があり、命の輝きに差はないのだと考えます。弟のように障がいがあっても、自分らしく、輝ける場所を求めて頑張る人を、私はこれからも応援したいと思っています。
誰もが安心して暮らせる社会のため、障がいのある人に寄り添う日々を、私達の本当の豊かさとして大切にしていきたいです。
 「第36回 全国人権作文コンテスト入賞作文集より一部省略」

この作文は、障がいのある人にもちゃんと人権はある、ということを私たちに教えてくれています。この子は、本当の豊かさとは何かということをこれまでの弟との生活経験からしっかり学びとっています。育和小学校でも障がいのある子ども達への理解が深まるよう様々な取り組みを行ったり、ふれあったりする活動を通して差別や偏見のない学校を目指しています。今後ともご理解とご協力をよろしくお願いいたします。おうちでも一度、親子で人権について話し合ってみてはいかがでしょうか。
              校長 安 藤  直


11月号

    読書の秋に、家読(いえどく)のすすめ!
 秋も一段と深くなってまいりました。保護者、地域の皆様には、平素より本校の教育活動にご理解とご協力をいただき、ありがとうございます。
 さて、この時期は、昔から「灯火親しむの候」とも言われ、読書に最適の季節です。文化の日を中心に、10月27日から11月9日までの2週間は、読書週間です。
最近は、電子メディアの発達によって、世界の情報伝達の方法は、大きく変容しようとしています。しかし、その使い手が人間であるかぎり、その本体の人間性を育て、かたちづくるのに、「本」が重要な役割を果たすことは変わりありません。
 今年の読書週間の標語は「本に恋する季節です!」だそうです。活字離れが深刻化してきている現在、学校では、子どもたちが少しでも本好きになるように、図書館ボランティアの方に読み聞かせをしていただいたり、定期的にお話の会を開いたり、朝の読書タイムを設けたりしています。
 最近では、1冊の本を読み、楽しさを分かち合う家読(いえどく)が各地で広がっているそうです。面白かった場面の感想を話したり、本の中の会話を真似したりして家族で楽しむのが家読です。また、参加者が読んで面白いと思った本を持って集まり、順番に時間を決めて本を紹介し、それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを行って、「どの本が一番読みたくなったか?」を競うビブリオバトルのイベントも各地で行われています。秋の夜長におうちでもご家族みんなで同じ本に親しんで、ビブリオトークを楽しんでみてはいかがでしょう。
 話は変わりますが、11月11日(土)に学習参観・作品展が予定されています。芸術の秋、子ども達の力作をゆっくりご家族でご鑑賞ください。ご来校をお待ちしています。
      イチョウの葉には思わぬ効果が・・・
 ところで、読みかけの本のページにはさむ栞(しおり)の代わりに落ち葉をはさんでみたことはありませんか?木の葉の中でもイチョウの葉をはさむとよいことがあると言われています。ある有名な大学の図書館でも、新しい大事な本が入ると、必ずイチョウの葉をはさんで本棚に整理していたそうです。なぜイチョウの葉なのでしょうか? 実は、イチョウの葉には虫が嫌いなシキミ酸というエキスが含まれていて防虫効果があると言われています。虫食いのない古文書にはイチョウの葉がはさまれていたという事実もあります。昔の人は、イチョウの葉を着物や書物を守るために防虫剤として利用してきたのです。先人達の知恵は素晴らしいと思います。
 紙はもともと木からできているので、虫の大好物です。しかし、イチョウの葉をはさんでおくと虫が嫌がって寄りつかないということです。
ご存じのようにイチョウの実は銀杏ですが、その銀杏が落ちる頃になると、実の周りの柔らかい部分が腐ってきて、すごくくさいにおいがします。銀杏の腐った部分をじかに触ると、手や肌がかぶれることがあるので十分注意が必要ですが、イチョウの葉っぱには、本を虫から守る働きがあるのも事実のようです。
 読書に適した秋の夜長です。せっかくの機会ですので、その本を守るイチョウの葉を栞(しおり)に使いながら親子での読書を楽しんでみてはいかがでしょうか。学校でも、読書のよさを教職員や図書館ボランティアの皆さんとともに、じんわりと予どもたちに伝えていき、育和小学校の子どもたちを本好きにしたいと思っています。                              
               校長 安 藤  直

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