TOP

ノーベル医学生理学賞、本庶佑 京都大学特別教授

画像1 画像1
お早うございます。
今年のノーベル医学生理学賞は、京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)特別教授(76)と、米テキサス大MDアンダーソンがんセンターのジェームズ・アリソン博士(70)に贈られることが発表されました。本庶先生は、体内の異物を攻撃する免疫細胞の表面に、「PD―1」という免疫の働きを抑える分子を発見。この分子ががん細胞に対して働くのを妨げて、免疫ががんを攻撃し続けられるようにする画期的な薬が開発され、複数の種類のがんで使われています。
「世の中のことは嘘が多い。教科書が全て正しかったら、科学の進歩はない。基本は人が言っていること、教科書に書いてあることをすべて信じない。なぜかと疑って行くことが重要」と仰っていたことが印象的でした。
「何でも鵜呑みにせず、まずは疑って掛かって、自分で遣って見て、確認して、そして、納得し、更に前進する。」その繰り返しが、科学が進歩させてきたということです。
更に本庶先生は、ノーベル賞の賞金や、がん治療薬「オプジーボ」の販売で得られた利益の一部を受け取るロイヤルティー(権利使用料)などを投じて、若手研究者を支援する基金を京大に設立する意向を示しておられます。
 「若い人が(研究に)人生をかけてよかったなと、思えるような国になることが重要ではないか」と、本庶先生は語っておられます。
 基礎研究は、科学者が自身の自由な好奇心や発想に基づいて、新たな自然の原理などを見つけようとする研究です。ただ、その成果を短期間で実用化に結びつけるのは困難で、研究費の獲得が難しくなっていると指摘されています。
 国から配分され、国立大学が自由に使える「運営費交付金」は、2004年度以降、1400億円以上減額されました。この間、基礎研究を支えるもう一つの柱「科学研究費助成事業(科研費)」の増額幅は、残念ながら450億円にとどまっています。
 中国の急速な台頭もあり、日本発の学術論文の存在感は減少傾向にあります。‘03〜’05年には年平均6万8千本あった論文数は、‘13〜’15年は6万4千本に減り、国別順位も2位から4位に落ちました。減少したのは主要国で日本だけです。
 本庶先生らが発見された「PD―1」という分子を標的にしたがん治療薬は、すでに年間数千億円を売り上げている種類もあり、オプジーボを開発した小野薬品工業(大阪市)と共同で出願した特許等も活用して、ロイヤルティーを基金にあてる意向とのことです。
 本庶先生は会見で、「基礎研究から応用につながるということは決してまれではない。しょっちゅうあるわけではないが、そういうことがあると実証できた。基礎研究を長期的な展望でサポートすることが重要だ」と強調されました。
 16年にノーベル医学生理学賞を受賞した大隅良典・東京工業大栄誉教授も基礎研究の重要性を訴え、東工大が設立した基金に1億円を寄付しておられます。(参照 朝日新聞DIGITAL)

文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
学校行事
10/19 漢字検定
10/20 大阪市立中学校総合文化祭
10/21 大阪市立中学校総合文化祭
10/22 全校集会
10/25 文化祭リハーサル・準備

学校評価

学校元気アップ通信

学校元気アップ

学校運営

保健だより

校長経営戦略支援予算実施計画