今週の一冊28 1/17フランス人の飛行士・小説家であるサン・テグジュペリの小説。1943年にアメリカで出版され、現在、200 以上の国と地域のことばに翻訳され、世界中で読まれています。 まえがきに、「おとなは、だれも、はじめは子どもだった。しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない」とあります。ある日、砂漠のまん中に不時着した飛行士が、ふしぎな子どもに出会いました。「ほんとうのこと」しか知りたがらない男の子、それが「星の王子さま」でした。20数年前に初めて読みましたが、今回読み返してみて、また違った感想を持ちました。空想の世界を描いた童話だと思われがちですが、決してそうではなくて、激動の混乱した時代(今の現代?)をしっかりと歩んでいくためのヒントがところどころに散りばめられているお話です。 最後に次の有名な個所を引用して終わります。「さっきの秘密をいおうかね。なに、なんでもないことだよ。心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」 |
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