人権講演会

5,6時間目の総合の時間は人権講演会。全校生徒が体育館に集まりました。

「テロとの戦い」と称して欧米諸国からイスラム圏への報復攻撃が行われている。攻撃された国は、人々が家や仕事を失い、一層攻撃した国を憎み、また報復が…、という悪循環が起こっている。
 今日の講演者の西谷文和さん(にしたにふみかず)は、フリージャーナリストとして、内戦の特に激しいシリアや他の中東の地域に渡り実際に自分自身が記録した映像を用いて、たくさんのお話をしてくださいました。
 一つ300円で大量生産される地雷を一つ撤去するのに30000円かかるということ。戦争が起きるとお金を儲けることができる人がいて、お金を儲けたい人が戦争を起こすために人間の恐怖を煽ること。私たちには多量の情報が降り注ぎ、虚偽のイメージに騙される可能性がいつでもあること…。戦争についてのいろいろな角度からの説明は、とても分かりやすかったです。
 お話の後半は、ドイツ人と日本人が中心に活動しているドイツ平和村についてです。内戦の被害にあい、重い病気やケガを負わされた子どもたちをドイツに連れて行って治療し笑顔を取り戻す、という積極的平和活動の様子です。
平和は、叫んでいるだけ、祈っているだけでは叶うものではない、と気づかされます。私たちに何ができるのか、何に向かって進んで行くべきなのか、深く考えさせられました。
 西谷さんは中学生のとき、決して勉強が好きではありませんでした。しかし、ジャーナリストになって、地理を知らなければ命に関わる、歴史を知らなければ現地の人の気持ちもわからない、英語が話せなければ、信頼できる現地の通訳も探せない、ということを知り、必死になって学んだこともお話してくださいました。
 映像とともに流されたJ-popの詞の内容も印象的でした。

   あの命この命 どちらがどれだけ重いんでしょう…

   最新の医学に救われた一つの小さなその命に 
   誰もが涙を流してた
   翌日 ある街に朝早く 
   最新のバクダンが落っこちてきて
   あっけなく吹き飛んだ多くの命を
   誰もが知らないまま時が過ぎる
 
講演の始まったときはざわざわしていた後方の生徒たちも、静まり返って映像を見つめ、話を聞いていました。西谷先生、ありがとうございました。

画像1 画像1
画像2 画像2
文字: 大きく | 小さく | 標準 配色: 通常 | 白地 | 黒地
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
学校行事
11/22 学校紹介(6年生授業・部活動体験)
11/25 5限:1・2年目の健康教室 6限:2年職場体験あいさつ回り

全学年

学校評価

その他

学校元気アップ予定表