(9月8日) 科学クラブ
- 公開日
- 2021/09/08
- 更新日
- 2021/09/08
学校日記
今日は、北海道大学、北極域研究センター教授の宇都正太郎先生よるオンライン特別授業がありました。
宇都先生は、国立研究開発法人海上・港湾・航空研究所、海上技術安全研究所において長年、氷工学及び船舶海洋工学にかかわる研究開発に携わるとともに第29次日本南極地域観測隊 、第42次日本南極地域観測隊として、2度に渡り南極大陸に行かれた方です。
今日は、実際に南極の氷を見せていただきました。(事前に宇都先生が本校に氷を送ってくださいました。)
南極大陸の氷は、海水が凍ったものではないことを知っていますか?なんと、数万年以上前に南極大陸に降った雪が、積もって押し固められてできた氷なのです。雪とともに閉じ込められた空気が高圧の気泡として氷の中に存在していて、氷がとける時にはパチパチと小さな音をたてて気泡となっていた空気がはじけます。今日は、それを聞くことができました。
また、今日は、南極の砂の観察もしました。今は、南極大陸から砂の持ち出しが禁止されているので、とても、貴重なものです。砂の主成分は、ガーネットで、顕微鏡でみるととても綺麗でした。
宇都先生は、最後に南極大陸の氷が年々減少していることをお話されました。南極大陸の氷や自然を守るために自分たちは何ができるのか、じっくり考えました。南極大陸は、とても離れた所にありますが、自分たちの生活に直結してることを改めて考えました。