学校日記

第42回 公募校長の軌跡 合同防災訓練 その1

公開日
2018/01/22
更新日
2018/01/22

公募校長の軌跡

20日の土曜授業において、区(役所、消防署)と地域と学校の3者による、合同防災訓練を実施しました。

私は6年前、埼玉で働いているときに「東日本大震災」に遭いました。
当時は福祉の専門学校に勤務をしており、3月11日、あの大地震を経験しました。当日は学校から帰れない生徒と実習室で泊まり、最後の生徒を保護者に戻すことができたのは、翌日の夕方でした。

その苦い経験から、避難(防災)訓練は揺れが収まったら終わりではなく、「確実に安心できる方に児童をお渡しするところまで訓練しておかなければいけない」と、ずっと思っていました。今回の訓練で、引き渡しまで実現することができました。

当日は訓練式を挟んだ3部制で行いました。
第1部は津波を想定した避難訓練
第2部は私が実施したかった児童を地域の方に引き渡す訓練
訓練式では、区の担当者と地域の宮里会長にご挨拶いただきました。
第3部では5・6年生に防災体験訓練を実施しました。

子どもたちはみな真剣で、きびきび動けたので、訓練式まで予定より30分も早く、終了することができました。

第3部では、5・6年生全員に「起震車」を体験してもらいました。
想像以上の揺れに驚いたようで、はじめて大地震の怖さを認識できたようです。

起震車以外にも、6年生は「応急救護」を学びました。6年生は自分の命はもちろん、人の命も助けられる力をつけて欲しいです。

5年生は「簡易トイレ」や「発電機」の使い方、「簡易ストレッチャー」を使って、けが人等を運ぶ訓練を実施しました。

炊きだしの「豚汁」も全員でおいしくいただき、充実した防災体験になりました。

教員やPTA委員の参加者も全員「起震車」を体験することができました。
起震車は人気があり、1つの学校で起震車をお借りできることは、なかなかできないそうで、とても幸運でした。わずか半日でしたが、とても貴重な合同防災訓練になりました。

地域の方々には、朝早くご準備いただいただけでなく、引き渡し訓練、炊き出しの「豚汁」をはじめ、「発電機」や「簡易トイレ」の使い方の指導までしていただき、本当にありがとうございました。

また、今回ご協力いただいた、北区の防災担当者の皆様、消防署の皆様、本当にありがとうございました。