わくわく豊崎

10月8日「きつねとぶどう」《道徳》【2年】

公開日
2024/10/08
更新日
2024/10/08

わくわく豊崎

2年生が道徳の教科書に載っている「きつねとぶどう」というお話を学習しました。

山の中のきつねのすで、子ぎつねがないていました。

「こーん、こん、おなかがすいた。」

すると、親ぎつねが

「まっておいで。今、お母さんがおいしいものをとってきてあげる。」

そう言って、親ぎつねは山を何度もこえ、やっと村につきます。

「おなかがすいて、子どもがないているのです。
 すみませんが、ぶどうを一ふさいただきます。」

親ぎつねはそう言ってぶどうをもって大急ぎで子ぎつねのところへ帰ります。

来た山道を何度も超えていくと、

「こーん、こん。」

と、子ぎつねのなき声が聞こえるところまで戻ってきました。

るすの間、無事でいてくれるか心配していた親ぎつねは安心しました。

そのときです。

すぐそばで、猟師が犬をつれてやってきたのです。

「たいへんだ、子ぎつねがあぶない…」

親ぎつねが大きな声で

「こーん、あぶない!早くにげなさい!」

とさけぶと、子ぎつねはびっくりして山の奥へと逃げていきました。


それから何年たったでしょうか…。

親ぎつねはとうとう帰ってきませんでした。

お母さんをさがしているうちに、子ぎつねはすっかり大きくなりました。

あるとき、子ぎつねはお母さんと住んでいた巣の近くにやってきました。

するとそこには、見事な房をつけたぶどうの木が育っていました。

そのとき、子ぎつねはふと、お母さんの声を思い出しました。

「まっておいで。おいしいものをとってきてあげる。」

その時、子ぎつねはそこにぶどうの木にたくさんの実がなっているわけがわかりました。

子ぎつねは、いまどこにいるかわからないお母さんに声をあげてお礼を言いました。

「おかあさん、ありがとう…」


大人になっても忘れたくない絵本としても取り上げられる名作のお話で、ふだんの生活でお父さんやお母さん、おうちの人に助けてもらっていることについて、子どもたちは考えていきます。