学校日記

全校集会の様子

公開日
2019/03/11
更新日
2019/03/11

お知らせ

3月11日の今日、東日本大震災から8年が経ちました。
今日の全校集会での校長先生のお話は「命」についてのお話でした。

岩手県の大槌町には「風の電話」と呼ばれる電話線の繋がっていない黒電話と、1冊のノートが置かれた電話ボックスがあります。
来訪者はその電話ボックスで、亡き人に思いを伝えたり、ノートに気持ちを書いたりされます。
今岡校長先生は子どもたちに震災の被害の大きさと、この「風の電話」について紹介され、この「風の電話」を毎日利用している方のお話をされました。
この方は、震災で家族を亡くして喪失感に苛まれ、生きる気力を失っていました。しかし、炊き出しで受けた恩に生きる活力を見出し、命や支えてくれる人に感謝して前向きに生きることができるようになったそうです。するとそれまで、「風の電話」で伝えていた喪失感や悲しさが、「ありがとう」や「がんばるからね」などの感謝の言葉や前向きな言葉にかわっていきました。

生きるということは辛いこともたくさんありますが、生きている限り様々なことができます。
少し振り返ってみても、私たちは様々な人々の「支え」によって生きています。
校長先生はこの話を通して「目前に控えた卒業式は、これまで支えてくださった方々に感謝の気持ちを伝える機会です。」とまとめられました。

震災を振り返ることで「毎日、当たり前に生きていけることに感謝する。」ということを再確認することができました。