学校日記

演劇レッスン

公開日
2017/09/05
更新日
2017/09/05

お知らせ

8月28日(月)の午後に、女子全員が、兵藤友彦先生のレッスンを受けました。1学期の2回の授業の中で、女子の集中力の高さが感じられ、自分達で即興劇を作って発表する授業を是非やりたいとおっしゃり、実現したものです。

1 初めの1時間は、気持ちをほぐすコミュニケーションのプログラムでした。

2人の人指し指で箸をはさみ目をつぶったまま声を出さずに一人が回転することや、背中合わせで立ち上がる、見えない大縄を皆で飛んでいくなど、次から次へと楽しく繋がれる動きのレッスンをして頂きました。

2 次は、3つのグループに分けて、即興劇の練習です。

10代の娘と母親、30代の娘と母親、50代の娘と母親、と言う設定で各グループに、役作りをしてもらいました。5分間話し合った後、5分づつ発表していきます。

10代の娘のグループは、ガラスを割った姉2人が、学校に呼び出しされて、怒られるシーンで始まりました。
態度の悪い娘達に、母親役から
「その態度は、何?」と怒りの言葉が出ます。
すると姉2人から
「お母さんの愛が足りんかったから、こうなったんやん!」と言い返されます。
激しいやり取りに、見ている私たちも、ドキドキです。
母親の傍で、見守る末娘。2人の姉達は、家を出ていきます。
30代の娘のグループは、初めのグループの話を受けて、始まります。末娘が、チャライ彼氏を連れて来て、母親に結婚の許しをもらおうとします。
母「あなた、誰?礼儀がなってない。」
彼氏「お茶の一つも出ないこの家で、礼儀って何や?」
真面目に母親の言うことを聞いてた末娘が、「この人と結婚したいねん。」「すきやねん。」と反対する母親に反抗します。
50代のグループは、施設に入っている年老いた母に、離婚したいと孫娘を連れて訪ねて来た末娘の設定です。

はじめは、少し声も小さく、照れ笑いもありましたが、2回の練習の後の本番の演技は素晴らしく、次から次へと出てくるセリフに、見ている観客も引き込まれます。5分ずつの発表が、全部で40分近く即興劇が続けられました。お金さえあれば、結婚できるだろうと言う娘の彼氏に、「一緒に住むだけではない、大事にするのが結婚や」と諭す言葉や、「見かけやない、この人は、この人やねん。」と自分達もそう見て欲しいのだろうと思う言葉や、「うちらの事、褒めたことないやん。」と訴える言葉を聞いていると、胸が詰まされます。

3時間半の後半の授業に、兵藤先生は、集中が途切れたらストップをかけようと思っていたと後でおっしゃいましたが、10分の休憩を一回とっただけなのに、本当に疲れを感じさせずに頑張りました。

人の話を聞いて、自分自身も変化すること
人に見られていることを意識しながらも表現できること。

が体験できた素晴らしい授業でした。