セカンドチャンス(少年院出身者の自助グループ)の野田詠氏さん講演
- 公開日
- 2017/12/08
- 更新日
- 2017/12/08
お知らせ
12月5日(火)の6限目道徳の時間に、生徒達が楽しみにしていた牧師の野田詠氏さんに来ていただきました。野田さんの著書「私を代わりに刑務所に入れて下さい」を図書館で借りて、好きなシーンの文章まで覚えている3年生が会いたいという思いに応えていただきました。
セカンドチャンスの活動の映像を見せていただいた後、自由と不自由について話されました。
「自分の体なので、自由に好き勝手してもいいだろうと思うかもしれないけれど、いざ自分がやりたい事を見つけてやろうと思っても、一度薬に手を出してしまうと、やめる事は難しい。亡くなった友人もいる。人生は、いくつからでもやり直せるけれど、やっぱり早い方が良い。今、7人の若者を支援しているけれど、公的な援助があるのは2人だけで、あとは自分がトラックに乗って稼いだりして、ほとんど持ち出しで支援している。」と熱い思いを語っていただきました。
本来は、触れたくない過去もあるでしょうが、あえて自分の失敗を話され、顔や名前までオープンにされている姿を見ていると、野田さんの使命感、子供たちへの愛を感じました。
感想
「遠い所から来ていただいてありがとうございます。自分にあてはまる事ばっかで、いろいろ学びました。心にほんまにグッ!!ってきました。野田さんの言葉を思いだして、がんばっていきます。ほんまにありがとうございました!」
教員研修
「自分は親から価値のない人間だと思われていると思っていた。なので親ではなく、友人を大切にした。尾崎豊の15の夜の歌詞そのものの気持ちだった。今、支援をする側になって思う事は、子供たちの居場所として温かい支援ができるようにしている。なぜなら、ヤクザの方が温かい世の中だと言われているから。でも、飛びたいと思わない鳥を飛ばす事はできないので、飛ぼうとする子を支援する形をとっている。『反省させると犯罪者になります』岡本茂樹著と同じ考え方。子供たちにとって一番大切な『人って信頼できるんや』と思える先生でいて欲しい。自分の経験からも、子供たちは、皆さんの目に映った姿になろうとするので、温かく接してあげて欲しい。」