6・6(月)今週のバーズ・トーク〜野口健さんのお話〜
- 公開日
- 2016/06/06
- 更新日
- 2016/06/06
お知らせ
みなさんおはようございます。今日は野口健という人の話をします。4月14日に起きた熊本の地震、大きな被害が出ました。この時に今までの大地震とちょっと違った光景がありました。それは、陸上競技場にキャンプで使うようなテントをいっぱい張った「テント村」ができたんですね。
これを作ったのが野口健さんなんです。彼は地震が起きて数日経った頃、余震が怖くて避難所で暮らせない人が車の中で生活しているのを見て、テントのメーカーにお願いして100張りのテントを送ってもらって、いろいろな自治体などの協力を得て、陸上競技場にテント村を作りました。車の中ではゆっくり寝られないのですが、テントの中ではゆっくり横になって寝ることができます。避難されている方からすごく感謝されたということです。こんなことができたのは彼がひじょうに有名なアルピニスト、登山家だったからなんです。
この野口健という人がどんな人かというと、16歳の時にスイスのモンブランに登り、それから25歳でエベレストに登ることで7大陸の最高峰を全て、最年少で登るという快挙を達成しました。それからはエベレストに登った登山隊が残した酸素ボンベなどの登山ゴミの回収を行ったりと今までの人がしていなかった社会貢献を行っています。そいう実績があったから、テントメーカーさんがテントを送ってくれたりしたのです。素晴らしいですよね。
そんな凄い野口さんですが、実は高校生の頃は「落ちこぼれ」だったようです。高校一年の時に先輩を殴って停学処分になり、自宅謹慎中に冒険家の植村直己さんの本を読み、山登りを始めました。大変な時も一つのきっかけから凄いことができるようになるんですね。好きなことを見つけ、思い切って取り組むことが大事です。 今日は世界的なアルピニスト、登山家の野口健さんの話でした。今週は土曜日が「なかのまつり」です。準備もあると思いますが、がんばりましょう。