子ども同士の「教え合い」について
- 公開日
- 2025/05/26
- 更新日
- 2025/05/26
お知らせ
授業の中で、子ども同士が教え合う場面がよく見られます。子ども同士で教え合っても、答えを丸ごと教えてしまったりするから先生が教えた方がいいと思っている方は多いですが、そんなことはありません。
教室では、先生が教えるより子ども同士が教え合う方が理解が進む場合が多くあります。先生がいくら言葉を噛み砕いて教えてもなかなか理解できない子が、友達が一緒に横についてその子の質問に一つ一つ質問に答えていきながら「ああ、そういうことか。わかったわ!」となる場面はよく見られます。
先生は大人なのでその教材を深く理解しています。でも子どもにわかりやすく伝えているつもりが、理解に必要な知識や経験が先生と子どもとでは大きな差があるため、博士や学者の説明が難しすぎて一般人にはよくわからないのと同じように、先生の説明が子どもには入りにくい場合があります。
子ども同士の教え合いが効果的なのは、教える子と教えられる子とで、理解の前提となる知識や経験、使う言葉や語彙が似ているので、説明が通じやすいのだと思います。それから、友だちに親切にしてもらって「心が開放されている」という効果もきっとあると思っています。(文責:阪口)