「モダンテクニック(造形遊びの技法)」5年生 図工
- 公開日
- 2026/04/21
- 更新日
- 2026/04/21
お知らせ
1. かすれ(ドライブラシ)
筆に含まれる水や絵の具の量を少なくして描く技法です。特徴: 紙の凹凸が強調され、スピード感や力強さ、あるいはカサカサとした独特の質感を表現できます。 筆を少し乾かした状態で、サッと素早く動かします。
2. にじみ(ウェット・イン・ウェット)
紙をあらかじめ水で濡らしておいたり、乾かないうちに別の色を置いたりする技法です。 色と色が混ざり合い、ふんわりとした柔らかい雰囲気や、偶然にできる美しいグラデーションが楽しめます。 水を多めに使って、色が自然に広がるのを待ちます。
3. ふきながし(ブローイング)
多めの水で溶いた絵の具を紙に落とし、ストローや口で息を吹きかけて広げる技法です。 自分の思い通りにはいかない、植物の枝や稲妻のような不思議な線が生まれます。絵の具が乾かないうちに、一気にふき飛ばすのがコツです。
4. ドリッピング(吹き流し・滴下)
筆にたっぷり含ませた絵の具を、紙の上で振ったり、高い位置から落としたりする技法です。 水しぶきのような躍動感のある模様になります。 筆を振る速さや高さによって、飛び散り方が変わるのを試しながら行います。
5. スパッタリング(ぼかし・散らし)
金網(ぼかし網)とブラシ(歯ブラシなど)を使って、絵の具を細かい粒のように飛ばす技法です。 霧がかったような繊細な表現や、夜空の星のようなキラキラした表現ができます。網に絵の具をつけ、ブラシでこすって細かいしぶきを落とします。
6. こする(フロッタージュ ・ 擦筆)「こする」とあるように、クレヨンなどを使って色を広げたり、型の上に紙を置いて写し取ったりする技法です。 指や布でこすると色が馴染み、ぼんやりとした優しい影や光を表現できます。クレヨンやパステルを塗り、指の腹などで円を描くように優しくこすります。
大人になっても楽しい造形遊びです。子どものうちにこういう経験をいっぱいさせたいなと思います。図工という科目は、本来「正解のない自由な表現」を楽しめる場ですが、残念ながら小学校6年間のどこかのタイミングで「自分は下手だ」「図工はつまらない」と感じてしまう子が少なくありません。その場合、原因は「心理的なハードル」や「評価への意識」です。写実的に描くことだけが「上手い」と思い込み、そう描けない自分を否定してしまう。教室に掲示された作品を見て「いろいろな作品があっておもしろい」と感じるのではなく、友だちと比べたり、図工の成績の「テスト」のように感じられてしまうのは残念なことです。また、「一度失敗したら取り返しがつかない(画用紙が汚れる)」というプレッシャーがしんどい子もいます。
造形遊びだと「失敗」はありません。偶然できた色の散り具合も形のゆがみも「新しいアイデア」の種です。「じゃあ、これを生かして何かに変身させてみよう」という創作意欲が沸き上がります。少しでも、楽しみながら創作活動をしてほしいと思います。