児童朝会
- 公開日
- 2022/10/25
- 更新日
- 2022/10/25
お知らせ
今日の児童朝会では、まず校長先生から大阪市児童絵画・版画展の表彰を行っていただきました。校長先生のご講話では、「一粒の米」のお話をもとに、日々努力し続けることの大切さについてお話いただきました。
皆さんおはようございます。朝夕は少し寒さを感じることもありますが、過ごしやすい季節になりました。今日は皆さんに「一粒の米」というお話をします。米はご飯のことですね。今から300年ほど前になりますが、江戸時代に新井白石という偉い学者がいました。6代将軍徳川家宣(いえのぶ)の時に、財政を立て直して江戸幕府を救った人です。
新井白石は子どものころは、朝から晩まで遊びに夢中で勉強はほとんどしませんでした。そんな白石をみて、お父さんが「一粒の米」という話をしました。
「米櫃(こめびつ・お米を入れる箱)から、一粒の米を取っても、お米が減ったかどうかは分からない。けれども1年間や2年間、毎日一粒ずつ取っていると、減ったことが分かる。逆に米櫃に一粒の米を加えても、お米が増えたかどうかは分からない。だけど、1年や2年、毎日一粒ずつ加えていると、増えたことが分かる。学問や勉強も同じだ、1日だけ勉強したり練習したりしても、すぐに分かるようになったり上手になったりするわけではない。1日怠けたらといって、翌日すぐに分からなくなったり、下手になったりするわけではない。けれども、毎日、毎日、ほんの少しずつでも努力を続けると、1年後、2年後にはいろいろなことが分かるようになったり上手になったりすることが分かる。毎日、少しだけでも怠けていると、気が付いた時には、わからなくなったり、下手になったりしてしまう。」というお話です。
お父さんの話を聞いてから、白石は一粒の米を机の上にお守りとしていつも置き、怠けようという心が起きたとき、その米粒を見つめて自分を励ましたそうです。
継続は力なりというという言葉もあります。毎日続けて努力することが大切だということだと思います。学校では、毎日しっかり先生のお話を聞いてお勉強をしていますか。また、お家や宿題で、習ったことを復習していますか。今日のお話を思い出して、毎日の生活の中にお勉強の時間を大切にしてください。