一昨日の出来事です。
　給食を配膳する前、食器の入ったカゴに手があたり、食器がすべて床に落ちてしまいました。その後の子どのたちの姿がとても頼もしかったのです。
　まず、食器が落ちる音を聞き、すぐに拾いに来て手早く回収してくれた子がいました。その作業の素早かったこと。あっという間に片付きました。次に、「先生、新しいお皿をもらってきます。」と声をあげてくれた子がいました。その子たちと一緒に、私も給食室にに謝りに行きました。すると、なんと、調理員さんは機械を使うのではなく、手作業ですべてのお皿を洗い、拭いてくださったのです。その様子に一緒に見ていた子どもたちも驚いたようでした。
　教室に帰って、「今日は給食のスタートが遅れているので、自分の分の給食を取りに来てください。」とお願いすると、みんなが何も言わずにさっと並んでくれました。
　人の失敗を責めるのではなく、「大丈夫？手伝うよ。」の心で受け止められる子どもたちの優しい心が伝わってきて、とてもうれしかったです。食器のカゴがその子の足に落ちなかったか心配している子もいました。
　人が困ったときに、すぐに手助けすることができる優しさや思いやりのある心を感じた出来事でした。