瓜食(は)めば……
- 公開日
- 2018/07/06
- 更新日
- 2018/07/06
給食
中央区由来のなにわの伝統野菜の一つである「玉造黒門越瓜」について、今年も6年生が学習し、この瓜を使って夏のおやつを作りました。
中央区保健福祉センター、中央区食生活改善推進員協議会の方々に来ていただき、実習をすすめることができました。
学習の場面では、万葉集の中から山上憶良の詩を紹介され、奈良時代の古い書物にも瓜が取り上げられるほど、昔から親しまれてきた野菜であることを教えていただきました。実習は瓜をすりおろして白玉粉と混ぜて作る瓜のだんご。きな粉や手作りの黒蜜をかけて、おいしくいただきました。夏にぴったりの自然な手作りおやつです。
〜万葉集より〜
「瓜食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食(は)めば ましておもはゆ いづくより 来たりしものぞ 眼交(まなかひ)に もとなかかりて 安眠(やすい)し寝(な)さぬ」
※旅先で瓜を出されて食べていると、子どもの顔が思い出される。次に栗を出されて食べると、いっそう子どもの顔が思い出される。子どもとはどこからやってきた賜物なのだろう。その顔がまぶたのうちに焼きついて、寝ることもできない。
子等を思う一首です。