全校朝会 校長講話 「一からやり直す勇気と気力」

公開日
2016/09/21
更新日
2016/09/23

お知らせ

 リオデジャネイロのパラリンピックは、19日閉会式を迎えました。パラリンピックに参加した各国の選手から、たくさんのことを学んだと思います。ところで、このグリーンのコーンとコーンの間の長さが、6メートル62センチメートルあります。何の長さか分かりますか。この長さは、陸上競技切断などT42 男子の走り幅とび決勝で山本 篤選手が4回目に跳んだ記録です。1位との差は8センチメートル。ほんのわずかな差で銀メダルとなりましたが、すばらしい記録です。試合後、山本選手は、「くやしい」「まだ成長できる」と言ったそうです。山本選手は、高校2年生の時にバイク事故で左足を失いました。障がいを乗り越えて目標に向かって自分の持っている力をすべて出し切ろうとする姿に感動したのは、私だけではないはずです。
 4年後の2020年の東京パラリンピックでも山本選手をはじめとする多くの日本人選手の活躍に期待したいと思います。パラリンピックのくわしい内容については、小学生新聞にたくさん載っています。図書室内に掲示しておきますので、興味のある人は、時間を見つけて読むようにしてください。
 さて、サッカーやバスケットボールの試合を見ていると、分かると思いますが、相手の妨害を乗り越え、連携プレーでボールを運び、ゴールを目指してシュートをします。しかし、得点できず、攻撃は失敗。また、スタートに戻り、ゴールに向かって集中してチームプレーをします。私たちの生活も同じことが言えます。「一からやり直す」ことの繰り返しではないでしょうか。
 9月の詩は、「てつぼう」です。鉄棒は得意の人もいれば、苦手な人もいると思います。苦手な人は、「どうせできない」「やってもいっしょ」とあきらめていませんか。
 少し振り返ってみてください。夏の水泳学習です。初めのころ、ほとんど泳げなかった人が、水泳学習が終わるころには、25メートル、50メートルと泳げるようになりました。みなさんは、「やればできるんだ」ということを水泳を通して学びました。ここにみなさんが書いた「水泳学習ふりかえりアンケート」があります。全て読みました。全学年の人が、できなかったことができるようになった喜びをこの用紙いっぱいに書いています。とてもうれしく思っています。やればできるということをみなさんは水泳学習を通して体験したのです。
 他の運動も同じです。勇気と気力というのは、始める力です。忍耐とは、何度もチャレンジする力です。鉄棒に限らず、何事もやってみないと分かりません。初めから、「できない」と決めてかからないことです。スポーツの秋です。もうすぐ、本年度版の「チャレンジ九条南っ子」が配られます。いろいろな運動にチャレンジして強い体を作りましょう。