始業式 校長講話 「決めた目標に向かって、精一杯努力する人に」
- 公開日
- 2017/01/10
- 更新日
- 2017/01/10
お知らせ
明けましておめでとうございます。
終業式では、「見えないものを磨くには、見えるものを磨きなさい」ということで、「そうじをすれば、心がすがすがしくなる。特に人のいやがるところを掃除すれば、心が磨かれ、気づき人間になれる」というお話をしましたが、年末・年始とお家のそうじを手伝いましたか。
さて、今年は酉年。その昔、インドの山奥でとても雪の多いところに、寒苦鳥(かんくちょう)という鳥の夫婦が住んでいました。この鳥は、大変な怠け者で自分たちで巣をつくらないのです。夜になると、他の鳥たちは自分たちの巣に帰りますが、寒苦鳥は、木の枝に止まったままです。雪山なので、夜になると厳しい寒さが鳥たちを襲います。この寒苦鳥は、昼間に巣も作らず、遊んでいたことを後悔します。でも、夜が明けると、そのことを忘れてしまい、また、昼間一日夫婦で遊びまわります。こんなことを毎日繰り返しているうちに、一生を終えてしまいました。
「明日は巣を作ろう。明日は巣を作ろう」と思い反省するのですが、行動に移せないのが、寒苦鳥です。
この寒苦鳥の話を聞いて、自分に似ていると思っていませんか。私もそうですが、誰でも、「今日はやめて明日にしよう」とか「もう少し後になってから、ゆっくり時間をとってやろう」というような経験があると思います。
1月は、1年のスタートの月です。それと、学年の仕上げをする3学期のスタートでもあります。これまで、頑張ってきたことをさらに伸ばそうとする人もいるでしょう。また、6年生のように、小学校生活最後のまとめを頑張ろうとか、1年生から5年生では、次の学年のことを考えて努力しようと考える人もいると思います。すべての人の心の中に、「寒苦鳥のような怠け心」はあるものです。でも、この怠け心に打ち勝って、自分がやるべきことを徹底してやることが大切です。決めた目標に向かって、精いっぱい努力する人であってください。とても短い3学期です。みなさんの頑張りに期待しています。