全校朝会 校長講話 「この1年間を振り返りましょう」
- 公開日
- 2017/03/13
- 更新日
- 2017/03/13
お知らせ
「大きな耳、小さな口、優しい目」という言葉があります。大きな耳というのは、人の話をしっかりとまずは聞きなさいということです。以前にも話したように、口は一つしかないのに耳が二つあるのは、話すよりその2倍、人の話を聞く必要があるから、耳を二つにしてあるというのがイソップという童話を書いた人の意見です。
小さな口というのは、自分の意見を言い過ぎるなということです。もし、自分が話をしなければならなくなった時は、落語家の話し方を見習うとよいと思います。落語家は、高座に上がる時、客席を見ます。その瞬間、話すスピードを変えるそうです。若い人だと早く、お年寄りだと少し遅く話すそうです。聞き手のことをよく考えながら話すことが大事です。
最後に優しい目と言うのは、目配りをするということです。今、話している相手は、どんな気持ちで話しているのかを常に相手の気持ちを考えるということです。
低学年の人には、少し難しかったかもしれませんが、「大きな耳、小さな口、優しい目」で友だちに接することができましたか。今お話をした3つのことに気を付けておくと、友だちに意見を言ったり、また、友だちの意見を聞いたり、一緒に遊んだりしていても、相手のことがよく分かるようになると思います。この1年間どうでしたか。振り返ってみましょう。
もう1つ話をしておきたいことがあります。それは、3学期が、もう少しで終わろうとしていますが、みなさんの最近の学校での様子を見ていると、少し気持ちが緩んでいるように思います。今のところ大きな事故は起こっていませんが、気の緩みがないか。これも最近の自分の行動を振り返ってみてください。以前お話をした、「ハインリッピの法則」を思い出してみてください。1対29対300という法則です。一つの取り返しのつかない大事故が起こる前には、必ず29の小さな事故が起こっています。29の小さな事故の前には、必ず「ハッとする」失敗が300ほどあるという法則です。したがって、大きな事故は突然やってくるのではなく、その前ぶれが必ずあるということです。心当たりはないですか。事故に合わないように、また、校外で不審者に声をかけられても「きょうは いかのおすし」を思い出し、決して応じないようにしてください。もし、不審者から声をかけられたら、必ずお家の人に伝えるようにしてください。